もうすぐお別れのときが来そうです、ミニディスク。個人的には大好きな音楽フォーマットで、まだまだがんばってほしいのですが、前年度比のメディアの売り上げが25%減と、完全に主役の座はシリコンオーディオへと移ってしまったようですな。

まあ、iPodのあの攻勢に引きずられる形で、ソニーもいろいろと対抗せざるを得ない状況になり、もはや携帯プレーヤーとしてのトレンドは完全にシリコンオーディオの方に流れていますな。

個人的には数年前までは圧倒的にMD派だったんです。それも単純な理由で。CDから録音した曲を、仕事で使うために、部分的にカットしたり、順番を入れ替えたりという編集作業を行うのに、ソニーのMDプレーヤーは非常に機能的にできていたのです。仕事の内容が変わり、その必要が薄れたことから、大容量のハードディスクを内蔵するiPodが次第に魅力ある製品になったのですが。その前段階でネットMDというつなぎの商品もありましたが、あれは行けませんでした。パソコンから楽曲を読み込む、というのは今のiTunesと同じなのに、パソコンから読み込んだ曲はMDプレーヤーの上では編集できなくなっていたのです。iPodに対して持っていた唯一のメリットが消えてしまったのは痛かったですな。

いずれはハードの生産終了の日も来ることでしょう。それでも、大変お世話になったメディアではあります。こころからお疲れさまと言いたいところです。