産経新聞のカメラマンが、写真を捏造したということで新聞が謝罪していましたな。

なんでもコウノトリが月の中を飛んでいるように見えるカットだとか。

うまく撮影できなかったので自分でパソコン上で編集したら絶賛されたために引っ込みがつかなくなった、というのが説明でした。

これはもうばれるような下手な作業をしてしまった、という部分に編集技量のなさが露呈してしまうことが致命的かも知れません。

知らなければ、まあ、そういう映像もあるかもね、ぐらいで済まされたんでしょうが。

ただ、ここでわれわれ一般大衆はどの程度怒るべきなんでしょうか?
たまたまカメラマンはそれを撮れなかった、しかしこれはあったかもしれない現実です。われわれはそのことの真実を知りません。ああ美しいな、とその写真を見て思う心は本物でしょう。無駄に感動したからやっぱり感動するのはやめた、カメラマンは謝罪しろ、というのはいかにも無粋でしょう。

ただ、われわれはもっと大きなうそや、意図的な捏造に対しても鈍感になってしまっている。イラクの大量兵器だってそうでしょう。だから、コウノトリ一羽に対してもきっとやさしく済ませてしまうんじゃないですか?