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島本和彦のマンガは、「炎の転校生」のころはあまり興味がなかったのですが、「燃えよペン」というマンガあたりからその無駄な暑さにひかれていつの間にか新作を見つけると読むような体になってしまいました。「無謀キャプテン」なども大好きです。「逆境ナイン」の映画版も十分楽しめましたが、妙に映画評では厳しいことを言っている人々がいましたな。

ツタヤの店頭で「アニメ店長2」というのを見つけたのですが、「はて、最近見たことないまんがだなぁ」と思ったのですが、1巻は去年の1月に出てました。コミックスで年に1冊というペースはかなりゆったりした歩みですな。-

作品としてはいつもの島本節、は100パーセントではありません。やや柔らかめのキャラクターが多く、アニメショップの中の様子を描いていて、店長を主人公とした話ではあるのですが、むしろここでの主役は数々のダメ店員たちかもしれません。店長とグループの社長高橋の間にはいつもの無駄に暑苦しい男の戦いがあるのですが、コマ割りも細かく、ページ数も少ないので、1話ごとの話のスケールはもう一つ膨らみきらない恨みがあります。

巻末には島本さん顔出しの対談企画などもあり、スゴイおっさんだと思っていた島本さんの意外に(?)かっこいい素顔もあったのでなかなか面白かったです。

ちなみに、この「アニメ店長」、実在のアニメショップ「アニメイト」をそのままマンガの店にして、CDドラマなどで先行して公開されていたので、マンガの方が「遅れてきた原作」とも言うべき関係になっているそうで、その意味でも珍しい作品でしょう。第2巻これから読みます。