1日で二件の弔問に行ってきました。

一人は小学校からの同級生。1~4年生まで同じクラスだったこともあり、一番一緒に遊んだ友人でした。兆候も全くなしの心不全。ちょっとした不整脈はあったそうですが、それ以外はいたって健康、写真で見る限りは全く昔とかわらず、太りもせずの様子です。それでも亡くなるときは亡くなる、しかもこんなにあっけなく。実は9月の上旬に亡くなっていたのを、あまり回りに知らせなかったのだそうです。息子さんが学校から帰ってきて発見したそうで、あまりのショックの大きさに身内だけで葬儀を済ませてから知り合いに知らせたのだそうで。

奥さんも同級生だったのですが、クラスが一緒になったことはなく、旧交を温める、という感じではあまりなかったのですが、故人の小学校時代の思い出話はいろいろとしました。奥さんの小学校は違ったので、少しは目新しい話もあったかもしれません。2歳下の妹さんが嫁いで、いま茨城のほうに家があるのですが、急場をしのぐためにこちらに戻っているのだとか。顔を合わせるのはそれこそ20年ぶりくらいですか。少しずつ、なくなった友人の面影が現れているのが不思議です。

ただ、一人でお線香を上げるためだけに伺ったので、一人でそれほど話が持つわけではなく、奥さんをどれだけ慰められたかはわかりません。

夕方から、もう一件、仕事でよく一緒になったメイクさんのお通夜に行きました。こちらも41歳という若さで亡くなったのですが、癌だったそうです。以前、他のメイクさんが千羽鶴を折っていたので、ちょっと手伝ったことがあったのですが、それが彼女のためだったと今日知らされました。職場には一切病気のことが知らされてなかったので、訃報を聞いたときには誰もがあっけに取られて虚脱感に襲われたものです。

お通夜には、一緒に仕事をしたかつての同僚や、メイクをしてもらった子役さんの姿などもありました。現場では一切弱音を吐かずに笑顔で振舞っていた彼女。彼女はもういませんが、仕事だけでなくさまざまな形で彼女と触れ合った人々の中には必ず何がしかの痕跡を残していると思いました。ぼくらも生きている間は、がんばらなきゃなぁ、と改めて思います。