

carlos
G4化を果たし、Firewireにも対応し、550MHzにクロックアップし、120GBのハードディスクと1GBのメモリを積んでもなお、カルロス君はブルペンエースの域を出なかったのでした。家ではなんてことなくどんな仕事も軽くこなしていたカルロス君に何が起きたのか?
それは、実戦の重み、というやつだったのです。
仕事では、Entourageで毎日大量に来るメールを読み込み、資料化するために画像付きのメールを大量に印刷する、という使い方をします。Windowsでは、メールソフトの仕様上、本文と添付画像が別々になってしまうため、カルロス君の出番となったのですが…。
立ち上げ当初は順調に動いているのですが、複数の画像を選択して一気にカラープリンターに送り込んだりすると、てきめんに固まってしまうのです。最初は使っている女性スタッフがせっかちにいろんなことを同時にやらせたり、クリックを繰り返したりしたためか、と思ったのですが、立ち会ってみるとそうでもない。むしろ問題は画像ファイルの重さと、処理の瞬間のCPU使用率にあるように思えました。
ようするに、これは熱暴走なのです。G4化したときにある程度は熱くなるだろうな、と思っていたのですが、Entourageで重い画像ファイルを扱っているときの瞬間的な熱の上昇にマシンが耐えられずに悲鳴をあげていたようです。G4の発熱は以前から気にはなっていたのですが、本来G3でゆるく流し仕事をするために作られたマシンに、バリバリのエンジンを載せたために、車体がもたなくなっている、ということなのかもしれません。ファンレスのマシンなのが災いしました。
かくして、補助マシンの、補助が出動する次第となりました。今度は、チェリ君の出動です。え、見た目はほとんどかわらない?いやいや、彼こそ、僕がマックと出会った初号機のRev.CのiMacです。G4化は果たせなかったもののHarmoni G3の600MHzとFirewireを乗っけてますから、スピードは若干G4に譲るものの、安定度ではまだまだ現役です。なによりも今回の仕事に強い(はず)なのは、彼には僕が増強した静音ファンがついていること。かれならば今回の過酷な仕事も、文句一ついわずにやってくれる、はずなのですが…。