自分の誕生日だからって特に祝ったりはしないんですが、親がどうしても飯を一緒に食おうというので、好意に甘えてステーキをおごってもらいました。まだ誕生日にはなってないんですが、休みの都合もあるので。

それで、新宿の老舗のステーキ屋「スエヒロ」という店に初めて入りました。

立地は、新宿駅東口のMy Cityからほどないところにあるのですが、最近の新しい店のネオンが派手なので、そう思って探さないと看板も目につかないような店です。しかも古びたエレベーターで9階まで上がるのですが、店に入ってみるとほとんどお客がいない。ほかにも銀座4丁目スエヒロというのもあるらしいですが、そっちは儲かってるんでしょうか。

従業員も和服のやり手おばばがいて、親とは仲良くコミュニケーションとってましたが、ほかにはあまりしっかりした従業員もいない様子。若い従業員を増やしているような気配もありません。

メニューは、熊本あか牛と兵庫県の但馬牛がメインらしく、松阪牛というのはしゃぶしゃぶ用らしいです。ここのメニューには「しゃぶしゃぶを創作したのはスエヒロです」と書いてありました。疑うわけではないですが「へー」ですな。

まあ、自分の方はどんな肉でもおいしく食べるんですが、親が歯が弱ってるんでやわらかめの肉だったりして、そうすると一口辺り何百円もする肉をかみ締めて食う感じですな。でもさすがに肉は柔らかい感じでおいしゅうございました。

店としてはやはり、昔ながらのビフテキ屋にこだわりがありつつも、最近のイタリア料理の進出に危機感をおぼえて、シーザーサラダを出したり、まぐろのカルパッチョが前菜にあったりするんですが、やはり付け焼刃な感じはしますな。おばばがシーザーサラダにチーズをかけてくれるんですが、スライスする器械からでかい塊が飛び出したりして。それでも客が少なくてもあわてたり、あせったりする感じがないのは老舗の意地なんでしょうか、のんびりしてるだけなんでしょうか。

でも、最後にデザートで頼んだ杏仁アイスはおいしかったですぞ。