どうも2011年にアナログのテレビ放送が終わるというんですが、本当にそんなことできるんでしょうか。誰が望んでるんでしょうか。

テレビというメディアに関する限り、それがBSデジタルだろうが、地上波デジタルだろうが、CSだろうが、大して変わらないもののように見えます。ストリーミングで放送されるようなブロードバンドコンテンツならともかく、少しぐらいメニューボタンで情報が読み出せるようになってもテレビはテレビ。従来から次元が変わるようなものになるとは到底思えないのです。

然るに、もはや総務省が音頭を取ってデジタルテレビとやらの売り出しに躍起。しかも何がスタンダードになるかは市場任せですから、フォーマットが負けた瞬間に無駄遣いを強いられる消費者が相当出ます。

それでも10月22日からは、アナログのテレビには「アナログ放送は2011年に終了します」と脅迫めいた文句のシールが貼られるそうですな。そんなことをしながら無駄な買い替えを強いる政府と、一も二もなくそれに従うメーカー。まあ、家電産業はそれで潤うんでしょうか。評論家も、画質のいいテレビをほめて勧めるちょうちん記事は書きますが、なぜそんなに急がなければならないか、説明してくれる人はいやしません。

NHKも、不祥事があった後なので、政府の言うことを聞いとかないと受信料制度の見直しをされるとかで恐々として物も言えない状態。もう一度、誰のためのアナログ放送終了なのか、教えていただきたいものです。