2003年以降、韓国ではCDなどの実態のある音楽ソフトよりもネット配信の音楽産業の方が売り上げが多いんだそうですな。もっとも、その中で着メロだとか、リングバックトーンの販売を含むので純粋な音楽産業の動向とはいえないのかも知れませんが。

音楽配信サービスを行っているのが、音楽を製作している事務所サイドというよりも、ポータルサイト運営業者や音楽ブレイヤーメーカーだ、というのが韓国と日本の際立った特徴なのかも知れませんが、アーティストにはどれほど還元されるやり方なのか、気になります。もう一つあるのは、もともとの違法コピー販売がおおっぴらに行われていたために、ネット配信になったことでむしろそういったものの販売が実体化した、とも取れるわけで、必ずしもそれが音楽産業の成熟した姿だ、とは言い切れないのかもしれません。

まあ、ブロードバンドを国策にして一生懸命推進してきたいきさつ上、そのぐらいは達成できないと政府としても面目が立たないでしょうね。日本ではこれがどのような変化につながるのでしょうか。