シュワルツェネッガー知事の評判はあまりよくないようですが、個人的には評価をしたい業績が一つできました。カリフォルニアの高校での炭酸飲料禁止法案です。

高校生本人からしたら「うぜえよ!」という声が聞こえてきそうですが、「スーパーサイズ・ミー」というドキュメンタリー映画を見て、学校の栄養に対する無策・無関心に震撼した立場からは、こういう法律でも作って学校側の意識改善を促さなければ、若者の健康は守れなくなっていると思いました。

学校給食に栄養バランスに配慮した献立が皆無に等しく、炭酸ジュースとチョコバーだけで昼食を済ませる子供たちのいかに多いことか。「スーパーサイズ・ミー」は、単にマクドナルドをコケにする映画ではなく、それを「エサ」にしてもっと大切なメッセージを伝えることに成功した、稀有な映画でした。

特にアメリカは。栄養の偏りからキレやすい若者が作られて、そういう若者たちが米軍を構成するのかと思うとぞっとしますからな。

別に高校生が炭酸飲料を飲むことがダメだと言っているわけではなく、学校という公共の施設が、コカ・コーラなどの、単に嗜好品に過ぎない飲料を「売れるから」というだけの理由で入れるのは、やはり誤っているし、学校という「場」としては怠慢でしょう。