昨日に引き続きで、同僚の若手が寝坊して遅刻した。

今回の作業が一連の製作で最終工程。後は納品を待つだけの比較的単純作業だったので、彼に任せてあった。責任が一人にかかっていたので致命的。彼がいないことに気づいたのが別な作業に入っていたベテランで、彼女がぼくに連絡をくれたのだった。9時からの作業開始で、30分遅れると自動的に設備がキャンセルになるシステム。あわてて素材だけを入れて先行で進めてもらい、ぼくが代行で作業に立ち会うことになった。

タクシーで現場に向かいながら、何度か携帯を鳴らすが一向に出ない。自宅の電話にかけようとしたら、どうも職場近くのマンガ喫茶で仮眠を取ると言っていたらしい。

結局ぼくが作業のほとんどをこなし、終了間際に彼がやってきた。本当はどなったり、厳しく叱るべきなのだろうか。しょげている彼の様子を見ると、そういう気にはどうしてもなれなかった。連日の披露が蓄積しているとどうしても体力が続かない局面もあるだろう。

一言、「どんなにいい仕事をしていても、最後にしくじると全部台無しになるよ」とだけ言っておいた。

健康を損なってまで仕事を大事にすることを人に強制はできないのだが、本当に仕事が面白く、自分にとって大切になるとそこを気にしていられなくなる。寝坊は健康の安全弁の一つだと思っているから、やはりケースバイケースではないだろうか。