ある知り合いから電話があり、いくつかの仕事でお世話になったミュージシャンの人が、仕事がなくて困っているのだそうです。キャリアとしては、そうそうたるバンドのメンバーを経て、大ミュージシャンとのユニットなども組んでいる人で、アレンジの仕事なども手堅いし、大好きな人なんですが、しばらく音沙汰がない間にそんなに困ったことになっていたなんて。

いまの自分の立場では音楽がらみの仕事を急にこしらえるわけにも行かないし、予算を好きにできるわけでもないので「考えさせてください」で電話を切ったんですが、苦しいですな。

なんだかんだで、この業界、浮き沈みも激しいし、若いうちとある程度歳をとってからでは、ポジションを替えていかないとうまくいかない面もあります。次々と若手が出てきては、いいうちだけ消耗品のように使われるケースもあるんですな。

転職して、まったく音楽と関係のない仕事についている人もいるし、なかなか切ないです。