なんだかなぁ、とため息がつきたくなった今日のニュース。あのイギリスで発見されたいわゆる一つの「ピアノマン」が、実は記憶喪失を装っていただけだったという話。その正体はドイツ人で、失業したために自殺しようとイギリスを訪れていたのだとか。
そもそも盛り上がり方がかなり急激で、すぐに映画会社が企画に乗り出した、なんて持ち上げていたから、ちょっとした胡散臭さは最初から付きまとっていたかも。知り合いなんて本気で怒っていたもんね。
でもちょっと待て。なんで周りの人間が怒る必要あるのか。だまされて診療した医師たちは無駄働きで損害をこうむったけど、周りのわれわれは別に何も損はしてないだろう。おそらく勝手に盛り上がって、それが空騒ぎに終わったから、ちょっとむなしいだけなのだ。ニュースをネタにした、こういう盛り上がり方は、ネット時代にこそおきやすい現象かも知れない。
そもそも、ピアノも単音を繰り返して弾くのが関の山だと言うのに、何時間も無言で華麗に弾き続けた、だの、メディアも誤解を広めるのに加担こそすれ、裏を取ろうとする姿勢は皆無だったしなぁ。病院の関係者だって、嘘だと分かったら訂正すればいいのに、無責任に放置プレーか。
もう一つ、顕著な報道の姿勢が現れたのが、Yahoo!系のニュース記事とMSN系の記事。Yahoo!系の見出しは軒並み「ピアノマンの正体は同性愛者のドイツ人」となっていて、MSN系の記事には「同性愛者」や「ゲイ」の表記は一切見られない。この場合、MSN系のほうが報道機関としての正常なバランス感覚を持っていると思う。
なぜかというと、その人の正体、身元が何であるか、ということと、その人の性的嗜好がどうであるか、はほぼ無関係であると断言できるからだ。失踪の原因が「失恋」だとしたらまだ関連性が問えるのだけど、「失業」だしなぁ。
もしもこの見出しの意図が、その人が同性愛者だから記憶喪失を装った、という文脈で誤読されることを狙ったのだとしたらかなり悪質な偏見に基づいていると思うけど。
実際、そういう色眼鏡で見ると、出回っている「ピアノマン」の写真数点もいかにもそれっぽいんだよなぁ。
そもそも盛り上がり方がかなり急激で、すぐに映画会社が企画に乗り出した、なんて持ち上げていたから、ちょっとした胡散臭さは最初から付きまとっていたかも。知り合いなんて本気で怒っていたもんね。
でもちょっと待て。なんで周りの人間が怒る必要あるのか。だまされて診療した医師たちは無駄働きで損害をこうむったけど、周りのわれわれは別に何も損はしてないだろう。おそらく勝手に盛り上がって、それが空騒ぎに終わったから、ちょっとむなしいだけなのだ。ニュースをネタにした、こういう盛り上がり方は、ネット時代にこそおきやすい現象かも知れない。
そもそも、ピアノも単音を繰り返して弾くのが関の山だと言うのに、何時間も無言で華麗に弾き続けた、だの、メディアも誤解を広めるのに加担こそすれ、裏を取ろうとする姿勢は皆無だったしなぁ。病院の関係者だって、嘘だと分かったら訂正すればいいのに、無責任に放置プレーか。
もう一つ、顕著な報道の姿勢が現れたのが、Yahoo!系のニュース記事とMSN系の記事。Yahoo!系の見出しは軒並み「ピアノマンの正体は同性愛者のドイツ人」となっていて、MSN系の記事には「同性愛者」や「ゲイ」の表記は一切見られない。この場合、MSN系のほうが報道機関としての正常なバランス感覚を持っていると思う。
なぜかというと、その人の正体、身元が何であるか、ということと、その人の性的嗜好がどうであるか、はほぼ無関係であると断言できるからだ。失踪の原因が「失恋」だとしたらまだ関連性が問えるのだけど、「失業」だしなぁ。
もしもこの見出しの意図が、その人が同性愛者だから記憶喪失を装った、という文脈で誤読されることを狙ったのだとしたらかなり悪質な偏見に基づいていると思うけど。
実際、そういう色眼鏡で見ると、出回っている「ピアノマン」の写真数点もいかにもそれっぽいんだよなぁ。