今日もネットのニュースで小泉首相の支持率が61パーセントだという記事を載せていた。

どうもメインの郵政民営化問題に対してはあまり反応がはっきりしないようだが、それでも他の部分での支持がある、という趣旨の記事だった。何気に読み流すと、これは世の中が圧倒的に小泉を支持しているように見えるデータである。

だが、ここでこれを鵜呑みにしてしまうと、いろんな意味でだまされる。ラジオが行ったアンケートは、道を行く大勢の人に無作為で聞いた結果ではないのだ。これはラジオの番組に向けて、FAXなり、メールなりで回答を寄せた人の集計なのだという。そうなると、この結果もだいぶバイアスがかかったもののように思える。

大体、世の中の大多数の人は、テレビ番組を見ていて「お電話ください」などと言われても実際にはかけたりしない。テレゴングも同様で、数がものすごく伸びるのは、何回もかける人がいるからだ。そういうなかで、あえてFAXを送ったり、メールを送ったりして自分の意見を言いたい、という人は少数派なのだ。そういう民度の高い人々の中では、小泉の支持率が高いのかも知れない。あるいはそのアンケートの内容自体が、もともと小泉支持の方が答えたいようなモノだったかも知れないのだ。

実際の選挙はそれだけでは決まらない。ふだん選挙に行かないような人が投票しようと思うような条件が整うか、によっても相当左右される。小泉本人の言う通り、選挙はやってみなければ分からないのだ。