昔は雨戸を板で打ちつけるのが風物だったなぁ、といっても自分でやったわけじゃなくて、漫画とかでおじさんがやってるのを見るだけだったけど。

マンションに暮らすようになって、何が一番変わったかって、毎日雨戸を開けたり閉めたり、という習慣がなくなったこと。実は毎朝この「雨戸」の開け閉めの音を聞くのが暮らしのリズムの一つだったように思う。自分でやらされることもあるが多くの場合は親の仕事だった。寝坊な子どもにとっても、この音を聞かされると強制的に朝がきた感じがして、否応なしに起きるための理由付けにもなっていたりして。

考えたら昔小平というちょっと東京の田舎に住んでいたときは、縁側があったなぁ。いま縁側のある家に住んだらそれは泥棒に入ってくれといっているようなモノなのだけど、そのぐらいの風通しのいい暮らし、というのはもう望むべくもないのだろうか。