鳥の歌 久しぶりにジャヌカンの「鳥の歌」を歌う事になり、学生時代に自分で作った楽譜を引っ張り出してレコードを聴いてみた。アナログ時代の末期に出た、ジャヌカン・アンサンブルの傑作である。当時はオーディオ評論家の長岡鉄男さんがご健在で、このレコードを絶賛していたな、などと思いだしていたが、これは大変だ。 本当に学生時代にこれをやった、ということすら信じられないほどの超絶技巧。シーンごとのテンポの設定も難しいが、なによりもまず歌詞である。フランス語でしかも古語。鳥の声を模した早口言葉の連続で、しかもパートごとに歌詞が違っているので一人一人がしっかりしないと全然歌えない。読みづらい手書きの楽譜で、こんなものをよく歌ったものだ。…ほんとに歌えるのだろうか。