買い置きしていたLDから、未開封物を発見したので見た。
原題がOpportunity Knocksと、「幸運は不意に訪れる」みたいなタイトルなのだが、「微笑みがえし」と、これこそ意味不明なタイトルに差し替えられてしまっていた。配給会社の力の入ってなさがここからもうかがえる。
Dana Carveyは、最近あまりヒット作を出していないが、かつて「ウェインズ・ワールド」で、マイク・マイヤーズとコンビを組んでいた「ガース」の方。眼鏡をかけていたのが印象的だったが、ソロになってからは目がね無しの活動が目立つ。日本ではダナ・カーヴェイと発音することが多いが、英語ではデイナ・カーヴェイと読むらしい。この作品は、「ウェインズ・ワールド」がヒットする直前のものである。
彼の演じるエディの仕事は詐欺師。前半の始まりはいかにも安っぽいので、あまり期待できないかなと思ったが、どうしてどうして、明るくて、ホロッとさせて、爽快感もある、ウェルメイドなコメディーだった。相棒のルーと一緒に幼いころから詐欺師の腕を磨いてきたが、相棒のドジをきっかけにやくざに追われる羽目になり、逃亡中に実業家になり切るという偶然からチャンスをつかむ、という設定。
実業家になる、という途中のプロセスにリアリティーがない、というのはいくらでも批判できるのだが、そういう気になれないのは、ビジネスそのものにかなり詐欺師的要素が混じっている、という一面の真理があるからだろう。物事は見え方次第でくずにも宝の山にも見えるわけで、そういう物の味方をトークで提供する、という点では有能な営業マンも詐欺師もかわらない。そういう点をうまく描いていると思う。
途中でだまされる年配の実業家夫婦に娘がいて、だんだん本当に恋に落ちていく、というところがコメディーとしてのみそ。途中でどじな相棒にまで「結婚詐欺師が恋に落ちるなんて素人じゃねぇんだから」とののしられる始末。
最後の落とし前の付け方、やくざを引っかけるところはよしとしても、ビルの爆破シーンはテロの後だったら企画としては通らなかっただろう。
最後に娘の告白だけをゲットして終り、はちょっと安直だったかも知れない。でもあとくされのないさわやかな笑いを提供してくれる作品だった。だまされたと思ってごらんになることをお勧めする、がDVDは出てるんだろうか。昨日に続いてなかなかラブコメディーとしては心理描写が好感がもてる。
原題がOpportunity Knocksと、「幸運は不意に訪れる」みたいなタイトルなのだが、「微笑みがえし」と、これこそ意味不明なタイトルに差し替えられてしまっていた。配給会社の力の入ってなさがここからもうかがえる。
Dana Carveyは、最近あまりヒット作を出していないが、かつて「ウェインズ・ワールド」で、マイク・マイヤーズとコンビを組んでいた「ガース」の方。眼鏡をかけていたのが印象的だったが、ソロになってからは目がね無しの活動が目立つ。日本ではダナ・カーヴェイと発音することが多いが、英語ではデイナ・カーヴェイと読むらしい。この作品は、「ウェインズ・ワールド」がヒットする直前のものである。
彼の演じるエディの仕事は詐欺師。前半の始まりはいかにも安っぽいので、あまり期待できないかなと思ったが、どうしてどうして、明るくて、ホロッとさせて、爽快感もある、ウェルメイドなコメディーだった。相棒のルーと一緒に幼いころから詐欺師の腕を磨いてきたが、相棒のドジをきっかけにやくざに追われる羽目になり、逃亡中に実業家になり切るという偶然からチャンスをつかむ、という設定。
実業家になる、という途中のプロセスにリアリティーがない、というのはいくらでも批判できるのだが、そういう気になれないのは、ビジネスそのものにかなり詐欺師的要素が混じっている、という一面の真理があるからだろう。物事は見え方次第でくずにも宝の山にも見えるわけで、そういう物の味方をトークで提供する、という点では有能な営業マンも詐欺師もかわらない。そういう点をうまく描いていると思う。
途中でだまされる年配の実業家夫婦に娘がいて、だんだん本当に恋に落ちていく、というところがコメディーとしてのみそ。途中でどじな相棒にまで「結婚詐欺師が恋に落ちるなんて素人じゃねぇんだから」とののしられる始末。
最後の落とし前の付け方、やくざを引っかけるところはよしとしても、ビルの爆破シーンはテロの後だったら企画としては通らなかっただろう。
最後に娘の告白だけをゲットして終り、はちょっと安直だったかも知れない。でもあとくされのないさわやかな笑いを提供してくれる作品だった。だまされたと思ってごらんになることをお勧めする、がDVDは出てるんだろうか。昨日に続いてなかなかラブコメディーとしては心理描写が好感がもてる。