勝ったことはめでたい、と思うギリシャ対日本。ただ、あれだけシュートが枠に行かない、というかそれ以前に体勢が崩れた形でしかシュートが打てない、というところに決められないチームの体質があるように思う。

相手の高さを気にしすぎたか、早いシュートが多かったが、大きいチーム相手にもっと低いシュート、クロスで足下で決めていくスタイルが身に付かないと今後は厳しいと思った。

そういう意味ではギリシャのボロボロぶりにだいぶ救われたか。ヨーロッパチャンピオンというのは名ばかりの、動きの緩慢なチームだった。ゴールキーパー以外は仕事をほとんどしていない、というかチームとして機能していない。ゲームメーカーがいないのか、体の大きなコマを使う頭脳の部分がまったくない。よく聞いてみると、ユーロの対戦相手はポルトガル・スペイン・フランスと、すでにピークを過ぎた元強豪ばかりだったらしいので、実力としてはこんなものなのかも知れない。

ヨーロッパチャンピオンを倒した、という看板は大きいが、課題をしっかり残した試合だった。