昨晩、父親が一人で「笑う三姉妹」を見ていた。
父は、昨年がんを患い、幸い小康を得たものの、一時はどうなるか危ぶまれた。本人もそうだが、母が後に残ることを非常に心配していた。
父親が妻や娘に遺言を残すシーンは、どういうつもりで見ていたのだろうか。

以前は寡黙で怖い父、という印象しかなかったが、こちらが働くようになって、行き来が少なくなってからは、ちょっと寂しげだ。昔は母にも厳しく当たることが多く、その原因がぼくら子供の受験だったり、成績だったりしただけに、父への心理的反発も強かったのだが、なんだかんだで、最近はずいぶん枯れた、仲のよい夫婦になったようだ。

今日も朝早くから旅行なんだと。お幸せに。