つじあやの讃 あらためて以前からもっていたつじあやのの「君への気持ち」と「春は遠き夢の果てに」の2枚を聞いた。この人は天才だと思った。 京都でウクレレを弾くお姉ちゃんとして最初に有名になったらしいのだが、どうしてどうして、ソングライターとしての才能と、その歌唱力、声質は、ウクレレ弾きとしての非凡な資質をすでに遥かに凌駕していると思う。 アレンジしすぎてその持ち味を壊すのは反対だが、もっとそのよさが知られていい人だと思う。もったいない。 「涙風にたくして」の疾走する叙情、「たんぽぽ」で描かれる何気ない日常、その音域の広い伸びやかな声質、どれをとっても一級品だ。「女一人スピッツ」とでも呼ぼう。