ニューアルバム「P.W Babies Paperback」を買って聞いた。
ファンの方には申し訳ないのだが、実はこのグループのヴォーカルスタイルが苦手だ。というか、「歌う」ことを拒否しているかのように思われるこの「照れた」ヴォーカルスタイルに照れさせられてしまうのだ。それほどに、このグループは歌わないバンドだなぁ、というのが僕の印象だ。
一聴して思ったのは、「なんだかミュージカルか、ロックオペラみたいだなぁ」ということ。このグループが、ある時点からすでにmoonriders たり続けようとしている過程でバンドであることを止めてしまったからに思われてすでに久しいのだが、このアルバムでもmoonridersとしての刻印は随所に見られるものの、全体の装いがふだんのアルバムにもまして祝祭的かつ苦々しいのだ。タイトルから憶測交じりで言ってみれば戦後民主主義教育の申し子としての自らの失敗の半世紀を総括しようとしているように見える。レッテルを貼ってみるとすれば、moonridersのTommyか。
ファンの方には申し訳ないのだが、実はこのグループのヴォーカルスタイルが苦手だ。というか、「歌う」ことを拒否しているかのように思われるこの「照れた」ヴォーカルスタイルに照れさせられてしまうのだ。それほどに、このグループは歌わないバンドだなぁ、というのが僕の印象だ。
一聴して思ったのは、「なんだかミュージカルか、ロックオペラみたいだなぁ」ということ。このグループが、ある時点からすでにmoonriders たり続けようとしている過程でバンドであることを止めてしまったからに思われてすでに久しいのだが、このアルバムでもmoonridersとしての刻印は随所に見られるものの、全体の装いがふだんのアルバムにもまして祝祭的かつ苦々しいのだ。タイトルから憶測交じりで言ってみれば戦後民主主義教育の申し子としての自らの失敗の半世紀を総括しようとしているように見える。レッテルを貼ってみるとすれば、moonridersのTommyか。