がんが治った治らない。
生きていて幸せか不幸か考えなくて良い。
周りに気を遣って、「幸せ」なんていえない。
今までの人生、今世の人生は楽ではない。
生まれたときに戦争中。
それからも濃い90年人生を過ごしてきた母の言葉が響く。
「生きることしか考えない」
「生きているからしょうがない」
「生きるだけ」
娘「お母さんは90歳になるよ。
まだこの世の目標達成してないのね。
前世、楽して過ごしたのか」
母「ごはんもなにもかも何もしなくて出てくるから、
今は楽してるけど。」
長ーく続く介護中!
辛いことも、何もかもぜーんぶ忘れてくれる、認知症母90歳。
10年前は「母を残して死ねません」と生きることを願っていた娘であった。
しかし、今はそうでもありません。
ステージⅢ乳がんは10年過ぎても、再発なし。
親介護はつづいて20年。こうなったのね
「生きているから、生きるだけ」
幸せかどうかなんて母にも、自分にも、聞かなくても良いと思う。
自分で決めて、母から生まれた人生。
「がんが治って生きているんだからしょうがない。
良心的に生きるだけ」
10年以上前の乳がん闘病。
乳がんになった時、介護10年目。
内心、「ああやっと人生が終わるのか、楽になるわ」と思った。
姉に自分のがんのことを言うと、最初の一言が「お母さんはどうなるの」と言った。
(姉は自分の身を嘆いたのだった)
この時に、「介護は姉には無理」と思った。
きっと、その時に免疫力が高まったのかもしれない…
がんが完治したのも決められたことだったのかなとも思う。
人には1人1人役割がある。
生きている意味がある。
母が生きている意味、役割。
お金持ちはお金持ちの役割があって、意味あってお金持ちに生まれている。
自分が運が悪い、貧困ということも、母は寝たきりだったこともある。
それにはみんな意味や役割がある。
ムダなことはなにもないとよくいうが、そうだなと思う。
乳がん闘病のこと、過去のことは、
母の介護のことで必死で思い出すことがなかった。
必死で食事療法をしたことも何か意味があるのかもしれない。
介護離職して少し気が楽になってから、心に余裕が出来た。
↓↓ こちらは 「ナース娘の落書きブログ」
――千日草 花言葉 「不死、色あせぬ愛」――
★ーお知らせー★
◆8/3メルマガ更新しました!!
ナース娘のメルマガ発信(ほぼ毎週配信中)
最新テーマは <メルマガ33号 「認知症母と介護娘とコウノメソッド」>
大した介護じゃないけれど一つの方法が、認知症介護の ヒント になるかもしれません。
~ 今までのメルマガテーマ ~
1号介護は伴に、2号介護用お風呂、3号認知症の食事、4号認知症の体操、5号介護うつについて、6号移乗移動の介護について、7号入浴について、8号便秘の予防、9号足のむくみ、10号心不全の心得、11号嚥下障害は飲みやすい食事から、12号介護者の腰痛予防、13号高齢者のスキントラブル、14号歩行障害の心得(母の場合)、15号お漏らしの心得、16号認知症の心構え(なす親子の場合)、17号認知症のくすり、18号認知症は脳の故障、19号認知症テスト、20号介護予防(ナース母娘の場合)、21号認知症闘病の食事を考える(ナース母娘の場合)、22号認知症介護サービスの勉強(ナース母娘の場合)、23号高齢者の夏対策(熱中症、脱水)、24号栄養不足を防止する、25号睡眠不足を防止する、26号介護離職でいきていくこと、27号家族ができる生活しながらリハビリ、28号シングル介護、29号母90歳で食事の見直し、30号看取り、31号介護者の生活保障、32号母90歳の栄養剤、