通勤・買物などのチョイ乗り用として使っていた、三菱の先代ekワゴン。

リアシートを畳めば、他社ハイトワゴン同様、そこそこの積載量を確保できます。

ところが、最近、プライベートで運ぶ荷物が、

大型化(植木・園芸用肥料・米袋、更には自転車)して、

ekワゴンでは事足りなくなってきました。

自転車積載を前提にすると、普通車のミニバンも考えられますが、

現在、他に普通車を所有していて、それを手放す気は無いので候補外。

個人的に、何故かミニバンには興味が湧かないのもあります。

細い道も気にせず入って行けることも条件だし、維持費のことも考えたら、

ワンボックスタイプの軽自動車が妥当だろうという結論に。

自ずと軽貨物がメインの選択肢になります。

価格を調べてみると、グレードの低い新車と程度の良い中古車だと、

総額では大差無さそう。

 

軽貨物は、FFのホンダ・N-VANを除き、キャブオーバータイプだけだと実質2択。

スズキ・エブリイか、ダイハツ・ハイゼットカーゴか。

それ以外のメーカーにも軽貨物は存在しますが、

その全てが、このどちらかのOEM車になっていたとは、今まで気づきませんでした。

スズキ・エブリイと同じなのは、

日産・NV100クリッパー、マツダ・スクラムバン、三菱・ミニキャブバン。

ダイハツ・ハイゼットカーゴと同じなのは、

スバル・サンバーバン、トヨタ・ピクシスバン。

デザイン性とか個性とかが問われるジャンルじゃないし、OEMを受ける側は、

開発・製造コストが省けるから、丈夫さや積載量、経済性が適っていたら、

それでいいんでしょうが、自分にとってこの統合ぶりは、今更ながら驚きでした。

ダイハツはトヨタ傘下、そのトヨタはスズキとの関係を深めていることを考えると、

そう遠くない将来、エブリイとハイゼットも同じ車になるかもしれません。

 

話が逸れました。

新車ディーラーを訪ねると、

昨今の半導体不足やらコロナでの海外の部品工場閉鎖とかで、

「納期は何時になるか分かりません」との返答。

この状態は人気車種に限ったことではないみたい。

「当社在庫の中から選んでいただければ…」とのことで見積りを出してもらったら、

自分の希望グレードが無く、値引きは頑張ってくれたものの、

ekワゴンの下取り価格が安かったために、

(多分、この店の下取り価格が一般的な相場なのだと思いますが)

後出ハイゼットカーゴより割高な結果となりました。

 

新車と並行して中古車を探していたところ、メーカー系ディーラーの中古車店に、

新古車ではないけれど、それに近い割安な美品のハイゼットカーゴを数台発見。

ある企業が、まとめて購入、短期間使用して直ぐに放出したものだそう。

見積りを出してもらったら、前述新車よりも安全装備が充実していた所為か、

総額に大差は無かったものの、ekワゴンの下取り価格で大きな差が出ました。

「高価買取」を謳う買取専門店でも、

ここまでの提示はできないだろう、というほど。

値引き分が含まれているのは察しが付くし、

「ウチで買ってくれるなら。」という思いも含まれているのでしょうが、

これほどまでに差が出るのは、販売店の体力の違いでしょうか…?

 

しかし、ここにも半導体不足の影響が。

その数台、同一グレードで、価格も走行距離も似たりよったりですが、

AM/FMラジオ(本体から音が出るもの)付き仕様と、

ラジオの供給が追い付かなくなったためにラジオレスになり、その代わりに、

左右フロントドアの下部に埋込型のスピーカーが装備された仕様の、2種が存在。

 

因みにAM/FMラジオ付きは本体にスピーカーがあるため、

埋込のスピーカーを取り付けられるドアの内張にはなっていません。

これにスピーカーを取り付けるには内張を交換しなければならないため、

費用が嵩みます。

個人的には、通話にはBluetooth®も使いたいし、

ナビが必要になることもあるかもしれない。

つまり、既存のAM/FMラジオも交換してしまう可能性が高くなります。

結果的にそうなるなら、ラジオレスでも2スピーカーが用意されている車の方が、

都合が良いし無駄な出費も抑えられます。

ただし、現状ではディーラーオプションの純正オーディオやナビは、

これまた半導体不足の影響で入手が難しいとのことで、

別途カーショップで購入しなければなりません。

でも、自分の好みのオーディオなりナビなりを選べる利点もあります。

 

スマホでナビの代用はできるし、

小さなモノラルスピーカーだけのAM/FMラジオでも、我慢できないことはない。

でも、折角の自家用なのでスピーカーはせめて2つにしたい、

電話がかかってきた時にはBluetooth®で受けたいと、

オーディオレスの2スピーカー仕様に決めました。

納車後、カーショップにて、

スマホを繋いでApple CarPlayやAndroid Auto™を使える、

ディスプレイオーディオを購入、取付けてもらいました。

 

車体色は白またはファインミントメタリックの二択(下の写真の2色)。

商用ではなく自家用として使うので、

ファインミントメタリックもアリかな…と思ったものの、

晴天下で見た時、この色は少々派手?妙に煌びやかに感じました。

だけど、白はありきたり…でも無難だし、将来転用も利くと思い、

1週間近く迷った末、白にしました…と言いつつ、今、写真を見返すと、

ファインミントメタリックの方がよかったかなぁ…とも思います。

購入したのは1年落ちで走行距離は約1000㎞。

(下の写真にある白の個体ではありません。)

そして、納車後約1ヵ月が経ち、更に走行1000㎞あまり。

最初のうちは習熟運転を口実に、郊外で中長距離を走った所為か、

燃費はリッターあたり約14km。

軽貨物はFRだし、空気抵抗も大きい車体なので、

乗用と比べて燃費は悪いというイメージでしたが、

前出ekワゴンと大差ないじゃん!と大喜び。

 

ところが…その後の猛暑の到来でエアコンを酷使、

街なかでのストップ&ゴーが増え、1回の走行距離の短さも災いして、

現在の燃費はリッターあたり12.5km前後で落ち着いています。

モデルチェンジ前のハイゼットカーゴなので、

トランスミッションはCVTではなく、古典的な4速AT。

20年ほど前に父が所有していたダイハツ・ミラの3速ATを思い出す、

懐かしい感触のATとエンジン音です。

 

今後、燃費の大きな伸びは見込めないかもしれませんが、

このキャラクターなら、この燃費でも充分満足。

簡単に大きな荷物を積めるし、FF軽乗用よりも更に小回りが利くし、

自分の中ではこの上なく便利な車。

何故、今まで軽のワンボックスに注目しなかったのか?悔やまれるほど。

 

そして、意外にも乗り心地が良い!

以前、職場で時々使用していたスズキ・エブリイは、

重量物を載せて丁度いい乗り心地。

空荷だと少々硬くて、路面の凹凸をガツンガツン拾う印象がありましたが、

ハイゼットはそのあたりがマイルド。

そのせいか、運転していて楽しい!

 

唯一の欠点は、高速走行。

横風受けたり、充分な減速をせずにウッカリ急カーブに入ってしまうと、

重心が高いのと頼りないタイヤで横転しそうになり、やっぱりコワイです。

4ナンバーの宿命で、後席は小さいし狭いけど、

前席のみに乗るには充分な広さで快適。

今後、荷物運び以外にどんな使い方ができるか?

小回りを生かして何処へ行こうか?色々考えるのが楽しくなりそうです。

(早く涼しくならないかな…?)

 

※ 記事中の内容は、あくまでも個人的感想です。