今回は、社債の買入償還についてです。
例えば、借金して事業を始めた結果うまくいったとしたら、利子を払ってまでカネを借りてる必要はない、と思いませんか?
そんな場合は、発行した社債を買い戻して利息の支払いを意図的に止めます。
堅苦しい言い方をすれば、「買入償還」と言います。
買い戻す際は時価での購入となるので、やはり帳簿の価格とは一致しません。
帳簿と実際の金額との差が、損益になるわけです。
たとえば、
「額面金額10,000円の社債を100円あたり95円で発行」
した社債を、
「3年ちょうど経った時点で99円で買い戻す」
としましょう。
この場合、年100円価値が上がるので、3年後には9,800円になっています。
しかし、買い戻すためには9,900円払わないといけません。
この差額100円は、「社債償還損」として、費用計上する必要があるわけです。
仕訳にまとめると、こんな感じになります。
今回はこの辺で。