(前回からの続き)

 

我欲だけの公務員達がカネと人事を握っているのですから、公立病院が良くなるはずがありません。

 

上記報道記事の中で、神戸中央市民病院の院長が批判を認めた、と書かれています。

 

なんだか院長がこの勤務実態を肯定しているかのように取られかねませんが、おそらく院長の思いはそうではないと思います。

 

院長は、医師をはじめとする医療職の労働状態を良いとは思っていないと思います。

 

ブラック労働環境である実態の「存在を認めた」ということであり、院長がその状態を進んで作り出しているのではないと、僕は思います。

 

ブラック勤務状態を作り出しているのは、管理側の公務員達です。

 

医療現場に必要なのは、まず人手です。

 

しかし、管理側の公務員達は、人を増やそうとはしません。

 

人を増やすには、人件費が必要です。

 

この人件費が増える、ということを、管理側の公務員達はしないのです。

 

それが医療現場の改善に必要な事であっても、予算編成上の人件費増は嫌なのです。

 

人件費を少しでも低く抑えることが自分の手柄に繋がります。

 

だから人件費は絶対に増やさず、「現場でなんとかしろ」とするんですよ。

 

カネと人事と権力を握っているのは管理側の公務員。

 

医療職である院長には、このブラック勤務状態を改善する十分な力を与えられていないのです。

 

(次回へ続く)