なんだか武田邦彦さんと参政党の間で諍いが起きているようです。

 

僕は世論としてはあまり当てにしてないYouTubeですが、武田氏擁護、参政党非難の動画が数多く作られています。

 

これまでのところ、僕は参政党擁護側の動画に出会っていません。

 

YouTubeで多数を占めていると思われる武田氏擁護側の動画をいくつか見ました。

 

武田氏がいろいろと参政党を非難しています。

 

そしてそれに対するコメント欄は、気持ち悪いほど武田氏擁護、参政党への非難のコメントばかりです。

 

武田氏の言っている事が全て正しいのでしょうか?

 

一方の言っている事を全て本当としてしまっている動画作成者やそこにコメントしている武田氏信者の方たち。

 

まだ結論を出すのは早過ぎますよ。

 

「個人(武田氏)は弱者で善、虐げられる側、多数者は権力者で悪、個人を虐げる存在」という安直な構図です。

 

 

これは上記の動画で飯山陽さんが挙げている「ミシェル・フーコー的な世界認識」に当てはまると思います。

 

「この世は全て権力構造で成り立っており、ある属性は絶対的に善の弱者で差別される存在、それに対する属性は絶対的に悪の権力者で弱者を差別する存在」

 

武田氏と参政党の諍いでこの段階で武田氏を絶対的に擁護している人達は、武田氏を含む自分たちは絶対的に善で弱者で虐げられている側と絶対的な定義をしています。

 

そして参政党側については、権力を握った悪で自分たちを抑圧する存在であると、これまた絶対的に定義をしています。

 

僕は今回の件で少なくとも、参政党側の意見も先入観を排除して聞かなければ正しい判断はできないと思います。

 

一方の言い分だけでは不十分だと思いますが、武田氏擁護者はどうやらそういう考えを持ち合わせてはいないように見えます。

 

僕は武田氏非難でも、参政党擁護でもありません。

 

これまでの武田氏の発言には非常に同意するものもあります。

 

また、何年か前、僕も手伝っている浜松市の建国祭での講演もしていただきましたので、一定の親近感もあります。

 

ただ、YouTubeで聞く最近の武田氏の言論には少し違和感を感じているのも事実です。

 

参政党については、党の理念に賛同しますし、これまでの選挙で参政党に投票もしてきました。

 

その一方で、参政党に熱を上げる人達の危うさ、こういう政党には、自分が有名になりたい、富や名声を得たいという人間が集まってきている事も重々承知しています。

 

僕はそうした、参政党のような存在に集まってくる、満たされない者の劣等感と欲望の発露には危惧と嫌悪感を感じています。

 

僕は現時点で武田氏、参政党のどちらにも肩入れしません。

 

どちらか一方を絶対視し、反対の側を非難は早すぎると思います。

 

武田氏にしろ、参政党にしろ、こうした存在に集まってくるのは、偏った満たされない「ルサンチマンこじらせ者」がほとんどなんですよね。

 

それでは世間から嘲りをうけるばかりで、認められる事は無いと思います。