数日経つが

いまだにその勇姿が心を離れないので

今夜は語ろう。

「タモリさん」について。


27時間テレビ

これ系の番組をこんなに熱心に観たのは数十年ぶり。

不眠不休で軸となり続けたその人に僕は魅了され続けた。


素晴らしいシーンはいくつもあったが

僕の中で印象的だったのを二点あげます。


一つ目。

タモリさんは27時間で一度も食事を摂っていない。

ビストロスマップで他の出演者が食べたときも

めちゃイケで寿司を勧められても

一切手を出さなかった。

「なんで食べないんですか?」

その質問されるたびにタモリさんはこう応えた

「何かを食べて消化するのには莫大なエネルギーを消費するんですよ。極力自分のスタミナを消耗しないために僕は食べない。」

しびれた。

この人は世間に溢れる情報や嘘に踊らされない。

この人は自分の欲望を完全にコントロールしようとしている。

この人は責任感とプロ根性の塊だ。

しっかりと自分の頭と心で真実を見極めようとしている人だ。




二点目、

番組のエンディング、

100キロ走った草なぎさんが運んだロープでの大なわとび

いいともレギュラー総勢で50回のジャンプをクリアしようという大団円。

なかなか上手くいかず

何度も失敗してあきらめムードが漂い始めたころ



恒例の新人アナウンサーの提供クレジット読みが入り

その間、他の出演者は、なわとびの疲れからほとんどの人が座り込んでいたが

タモリさんは出ずっぱりで一番疲れているだろうにも関わらず

すっくと立ち続け

その提供スポンサーの名にじっと耳を傾けていた。

全てを背負った人間の美しさ。

感謝と義理と男気を体現する美しさ。

自己犠牲とも言えるほどのやり遂げる様。





軸だ。

完全なる軸だ。

ブレない。

それがタモリさん。



僕は人生において師匠が不可欠だと思う。

教わるべきだし、学ぶべきだ、人生とは。

タモリさんの美しい立ち姿に、僕は沢山のことを教わった。


どうもありがとうございました。