さあ始まりました。

株主の皆様、以後末永いお付き合いをよろしくお願いします。





先日、18才ぐらいのときに買ったジーパンをタンスの奥から見つけ、

はいてみたら「ええや~ん」



これ、買ったころ世間ではビンテージジーンズ・ブームで

LEVI'Sのダブルエックスがウン十万円やら

デットストックがなんやらかんたらで



まあ、普通の学生には手が出ない世界で



そこで流行ったのがレプリカ



悪く言えば模造品になるんやけど

それぞれのメーカーさんが愛を持って品質にこだわったものがいっぱいあって



そんな中、俺が選んだのはDENIM(ドゥニーム)のXXタイプ



喜んで毎日はいて、ええ感じに色落ちさせたくて洗わないようにしたり



でもいつしかダメージが進行しドンドン穴があいてきて



まだその頃は今みたいに穴が開いたジーパンをはく感じの空気が無かってん

世の中的にはね(少なくとも俺の周りには)



だからいつしか足を通すことも無くなりタンスの奥へと追いやられていた



ところが久しぶりに見つけて、はいてみると



「ええや~ん、この穴の開いた感じ、今の気分や~ん」



他の衣服も、捨てずにとっておいても、ファッションの流行は巡るというから

また着れることはあるだろう



ただ、リアルに、色あせたり破れたりしても

それを「アジ」として着られるのは

ジーパンぐらいよね!?



そう思ったときに、この社訓が生まれたのです。

「社訓:ジーパンは捨てるな」





ところで君の心には破れたり色あせたりしちまった部分はあるかい?

ひょっとして体にも消えない傷があったりするかい?

隠したくなるようなダメージがあるかい?



でもさ、それは全部君が生きてきた証(あかし)だ、印(しるし)だ、証拠だ。



故意に傷つけたりするのは、あんまり良くない



ジーパンも一時、わざとヤスリとかで削ったりしてダメージつけたりする人がいたけど

やっぱ、そういうジーパンはあんまりカッコよくなかった



一生懸命、働いて、恋して、生活して、走ってきた結果、すっコロンで擦りむいたダメージが

「ええや~ん」なダメージやねん





誇らしげに、俺は破けたジーンズで街を歩いている

君も自分のダメージに誇りを持ってほしい



心にも体にも誇らしいダメージがある

それが「アジ」のある人間なんや。