欠けていることは短所ではなく、自分の魅力を彩る重要な要素であると、みかづきが教えてくれました。

私たちは自分の魅力を育むために、自分のコンプレックス(苦手なことや嫌いなこと)から目を背けてはいけないということです。

私は字を読むことも書くことも苦手で大嫌いでした。
本は全く読まなかったですし、小学生の頃から評価は1番下で「もう少し頑張りましょう」でした。

しかし、学生時代に素敵な本と出会い、本を読むことが「嫌い」から「1番好き」にジャンプアップしました。
きっかけを下さった村山由佳さんには感謝です。

そして、バスケットボールの練習理論を100ページ以上の論文としてまとめたことが、字を書くことへのコンプレックスを乗り越えるきっかけになりました。
毎日論文に明け暮れたミスドでの生活は懐かしくて誇らしいです。

字を読むのが遅くても、字を書くのが下手でも、それが自分の魅力につながっていることに気づいたのは、この職業に就いて大分時間が経ってからです。

昔の自分の「苦手」や「嫌い」が、今の自分の魅力を彩っているのだから不思議なものです。

きっと「苦手」や「嫌い」から目を背けたままだったら一生コンプレックスのまま、字が自分の魅力を彩る原石であったと気づかずに人生を終えていました。

あー、もったいない、もったいない。
あー、危ない、危ない。
自分のコンプレックスと向き合って本当に良かったです。

私が皆さんに伝えたいことは、あなたが抱えているコンプレックス、特に「苦手」や「嫌い」は特別なギフトだということです。

私たちは自分のコンプレックスを外れくじのように考えがちですが、それは全くの誤解です。

コンプレックスは選ばれし者に与えられたギフトです。
「苦手」や「嫌い」のギフトを受け取ることで、乗り越えようという気持ちが芽生えるのです。

そのギフトを受け取るかどうかはあなた次第です。
受け取らずに「苦手」をそのままにしておくのか。
しまっておいて「嫌い」の存在を忘れてしまうのか。

受け取るかどうかを選ぶのはあなたですが、せっかくあなたの人生のために贈られてきたギフトです。
受け取って挑戦したほうが、人生は何倍も楽しいと思います。

絵本『ギフト』の制作もスタートしています。

大学講義7日目⑦限目より