Aさんは長所が4つあって、短所が3つあります。
Bさんは長所が3つあって、短所が1つあります。
Cさんは長所が7つあって、短所が8つあります。

「この3人の中で1番魅力的な人は誰でしょう?」

こう問いかけると「Bさんが魅力的」と答える人が多いのですが、それは無意識に「長所ー短所」を計算しているからだと思います。

「長所ー短所」を計算すると、Aさんは「+1」、Bさんは「+2」、Cさんは「−1」となるので、Bさんが魅力的だと考えてしまいます。

ここでは人の魅力を計算する上で、短所をマイナスとして計算していますが、それでよいのでしょうか?

皆さん夜空を見上げてみてください。
今日は美しい満月です。
まん丸で欠けている部分がない満月はとても美しいです。

しかし、みかづきも同じくらい美しいと思います。
欠けてはいますが、その欠け方がみかづきの魅力を演出します。

人の魅力も同じで、その人がどう優れているかだけではなく、どう欠けているかも魅力を彩るのです。

つまり、短所はこれから長所になるかもしれない原石で、「未熟な長所(成長途中の長所)」と位置づけることができます。

そうなると、Cさんが持つ8つの短所は欠けている部分ではありますが、これから長所になると見込まれる伸びしろなので、むしろプラス評価です。

そして、魅力とはまだ発揮されていない力(未力)と考えることができるので、人の魅力は「長所+未熟な長所(短所)」と表すことができます。

よって、3人の魅力度は、Aさんが「+7」、Bさんが「+4」、Cさんが「+15」となり、魅力(未力)にあふれているのはCさんとなるわけです。

長所も短所も内に秘めていてはなかなか伝わらないので、アクションを起こすことがその人の魅力に気づくきっかけとなります。

No Action,No MIRYOKU(魅力&未力)」
行動することがすべてを好転させる時代に突入したようです。

大学講義7日目⑥限目より