皆さんは「だるまさんが転んだ」というし烈なゲームを知っていますか?
だるまさん(通称D)が反り立つ壁に向かって目を瞑ってスタンバイ。
大勢の子どもたちがフィールドを駆け回り、我先にとDに近づいていく。
Dに近づいていくと、突然Dが「だ〜るまさんがこ〜ろんだ」という呪文を囁やき振り向く。
その時少しでも動いていればDの餌食となる。
もちろん瞬きすら許されない。
呪文をかいくぐり、Dに物理攻撃を仕掛けることができれば、今までDの餌食となっていた全員が解放される。
しかし、物理攻撃から数秒後、Dは「ストップ」という魔法を繰り出す。
全員の動きが封じられ、その場で停止されられる。
Dがスキップしながら近づいてきて、反撃を受けた人は全員Dの餌食となる。
果敢にDに物理攻撃を仕掛けた人が1番Dの近くで停止させられるため、真っ先に餌食になるという仕掛け損なゲームです。
法律では6禁(6才以下のお子様はプレイ禁止)とされていると聞きました。
このゲームには必勝法があります。
それは「その場から動かないこと」です。
Dに物理攻撃を仕掛けるというゲームの醍醐味を放棄し、自分は絶対動かなければ絶対負けないのです。
これが必勝法です。
確かに負けることはありません。
しかし、何か大切なものを失っていることに気が付いていないのです。
必勝法を使っている人たちは、負けないことばかりを考えすぎて、自分の輝きや魅力を失っているのです。
ゲームに参加している意味がないですし、このゲームにあなたがいる価値がありません。
この必勝法を実社会で使っている人はいませんか?
自分は動かない。
自分はリスクを負わない。
これでは生きている意味すら実感できていないはずです。
「だるまさんが転んだ」というゲームは社会の縮図です。
じっと動かないで輝きを失うか、リスクを恐れずアクションを起こして魅力を開放するか。
悩んでいるこの時間ですら無駄なのです。
大学講義7日目③限目より