ロック、ストレート、チェイサー
福岡に来とります。
昨晩は普通に飯を食いに行ったんだけど、やはり九州に来ると酒も魚も安くて美味い。
飲まずにおれん。
鯖のお造りなんてのは東京じゃなかなかお目にかかれんもんね。
身が締まってて。
福岡じゃ焼酎がメジャーだからか知らんけど、どうやら日本酒が安い。
久保田千寿なんかは1杯500円が当たり前、400円で出すお店もある。
心地よい音量でモダンジャズが流れる店内で、芋焼酎お湯割りを片手にロックバンドマンAは言った。
A「俺ロックはもうやめようかなと思って」
B「わかるわー。やっぱジャズとか聴いてるとこういう耳に優しい音楽をやりたくなる」
A「いや、焼酎をロックで飲むのをやめるって話。音楽じゃなくて」
B「焼酎の話かーい」
「ロックやろーぜ」
昔福岡で爆弾ハナタレという芋焼酎を初めて飲んだとき、「ロックで」と注文したら、
冷凍庫でキンキンに冷えたそいつはストレートでグラスに入れられて、チェイサーと一緒に出てきよった。
「アルコール度数的に冷凍庫でも凍らないので、氷入れずにストレートで飲んでみてください」と。
「ウイスキーやあるまいし」と飲んでみると、やはりウイスキーに近いものはあれど、まろやかでやさしい口当たり。
案外飲みやすいっすねぇ。
・・・・・
気が付くと、一人、上着も靴も脱がずにホテルの部屋のベッドに座ったまま3時間寝ていた。