ご依頼品の完成

 

TRプロジェクト 1/100 トゥランファム

 

固定フリーポーズ式キットですが大河原御代の設定画であるモデル立ちでのご依頼要望でした。

フリーポーズキットは難易度が高くてガレキの中でも一番嫌ですね、大手は減ってきましたがインディーズディーラーでは健在ですね。

兎に角奇麗に安定して設置させたいですが、いざ仮組をきっちりして塗装、本組をしても意外にグラついたりするので。

今回はマイナーディーラーさんのキットでしたので兎に角細かい気泡との戦いでした、捨てサフをしてはラッカーパテで気泡を埋めて乾燥、またしても気泡が出現してラッカーパテの繰り返しと整地時間にかなり取られましたね。

パーツ色自体もホワイトレジン一色でしたので気泡が見えなくて発見しずらかったですね。

あとツルツル表面で胴体胸部からスカート迄ペーパーウェイトの様な一体パーツでしたので4層くらいのマスキングの嵐が想定されるとキッチリ磨いておかないと塗装ペロリン恐怖になり丁寧に240番~1000番で隅々まで整地しました。

塗装4層目くらいでマスキングペロリンで持っていかれるとまたシンナードボンやり直しで相当ショックですからね、兎に角胴体には気を使ってペーパー掛けしましたのでペロリンはどの箇所も無かったです。

パーツ自体は40パーツ位でしたが精度が悪く大きいので一番大変だった胴体は1パーツだけで等3日ぐらいかかりました。

カラーリングも劇中カラーでパープルが強くないブルーパープルにしています。

コクピットハッチ、二の腕のナンバーデカールも付属していないのでオーナー様ご要望で11番にしましたがなんとフリーハンドです!

丁度合うイエローのナンバーデカールが無かった事と自作するのにも流石にイエローインクは無いしスケールが合わなくて面倒でしたので頑張りましたよ!

似たロゴのデカールをトレースしてフリーハンドで書いてます、デザイン科を出ているのでこちらの知識と技術が初めて活かせたような気がします、笑

 

バックショット

モデル立ちでもバックショットもちゃんとポージングしてないと前かがみになったり変に見えるのでキッチリ見栄えするように決めました。

バーニアーも精度が素晴らしく酷かったので気泡がきつかったですしアートナイフとリューターで回削って精度アップしています。

 

苦労した箇所その2ですが頭部バイザーです。

こちらは自分でバイザーの形状に切り出さないといけなかったのでツライチにしないと空間が出たりうまく嵌まらなかったりと調整が死にそうでした。

トゥランファムの特徴であるバイザー中心の上に広がるブラックラインも勿論無いのでフリーハンド書きですよ、納得いくまで何回も書き直して神経を使いましたね。

バイザー内部もカメラレンズや、クリアーパーツなどで新規作り直してリアルに完成させました。

アンテナも折れないようにスプリングパイプにして触っても軽く曲がったりできます。

口元の動力パイプパーツも付属してなく自分で作れと言う素晴らしいキット仕様ですのでMGザクパイプの様にプラパイプとスプリングパイプで新規作りました。説明書ではスプリングパイプだけで作れと指定してましたが設定画やアニメではザクパイプ仕様なので手抜きせず仕上げています。

そもそも紙ペラ1枚の説明書?案内書だけで組み立て図のないキットはこの長い模型人生で初めてでした。

40パーツとはいえ組み立て図が無いですからね、全て己の記憶とトゥランファム愛と情熱で作りなさいと言うお告げだったのでしょう・・・

 

最近は転売屋のせいでガンプラ以外のご依頼が多いので私は嬉しいですね、ガレージキットやガンダム以外の模型はスキルも必要ですしお金が掛かり過ぎるので一般的に転売屋とは無縁の世界なので製作はどれも大変ですが全力でスキルを投入できますしね。

 

とてもとても苦労したキットでしたが久々に大満足な出来の製作でした、年明けには他オーナー様のレックレスバイファム製作ラインが控えてますのでまたまた心折れそうになりながら頑張って完成させたいと思います。

 

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