ハイトーンを出すのに必要なこと その2
「息のスピード」
高い音を出すために早い息を入れる。
これはよく聞くワードかもしれません。
物理的に音の高さと息の速度は比例しているので、息の速度を上げることは高音を出すことに直接的に関わっています。
では実際にどうすれば息の速度が上がるのか?
どのようにして速い息を作り出すのか?
を考える必要があります。
速い息を入れる感覚がいまいち掴めないという方が
結構多いです。
でもちょっと考え方を変えるだけで、
動作の見方を変えるだけで、
速い息を出せなかった人が
続々と、
しかも一発で!
出せるようになっちゃいます✨
一緒に考えてみましょう。
「息の速度を上げる」
これを言い換えると
「息を吐き出すペースを早くする」
とも言えます。
例えばロングトーンで8拍で息を吐き切る息と
4拍で吐き切るのではペース=息の速度が全く違います。
実際に拍を数えながら、制限時間以内に履き切るようにしてみてください。
4拍で吐き切るのはしんどいですが、これで一発で息の速度を上げる身体の使い方を知ることができます。
このような息の使い方を知ることがまずは必要です。
そしてこの動作には筋力が必要になります。
この筋力がお腹(息)の支えであり、この筋力で作り出される圧力が腹圧です。
筋肉を使うことですから、日々の練習で意識して鍛錬することが大切です。
これは水道の蛇口に当たる部分なので最も大切な部分です。
ただこれだけでは高音を出すには十分ではありません。
腹圧に加えて息のスピードを上げるのにもう一つ必要な要素があります。
想像してみてください。
ホースで水を撒いているとします。
壁についた汚れを水をかけて落としたいと思った時
水の勢い(スピード)を得るためにどうしますか?
おそらく真っ先に思い浮かぶのは、水の出口であるホースの先をつまんで出口を細くすると思います。
高音を出すための息を作るには、この「ホースの先をつまむ」ように
息の出口を細くする必要があります。
「なるほど、唇をしぼるのか」
と思った方
ちょっと違います。
唇より先に絞る所があります。
それは、「口の中」です。
口の中を狭めて息のスピードをることができれば
唇を必要以上に締める必要はなくなります。
すると、音質が硬くならないし、バテにくくもなります。
なので、
息のスピード=
体幹の筋力(蛇口全開)+口の中(ホースの先)を狭める
実際の演奏では
小さな音、静かな音で高い音を出したり
クレッシェンドやでクレッシェンドなどで抑揚をつけたり
さまざまな「音楽の表現」を求められます。
この2つのバランスで息のスピードをコントロールしましょう。
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