その①の続き…
飛行機の扉がCLOSEし、いよいよ2時間遅れのフライトの時がやってきた。
福岡空港に着いた時は雨も治まっていたようだが、機内から遠目に窓を見ると少々小雨が降っている様だ。
代替機運行となった為、若干の席の変更が生じた。
たった通路を一つ隔てただけだが、俺だけ一人別のシマに追いやられてしまった…。
隣にメンバーは居るのだが、この「通路」を挟んだだけで何故か不安になる。
これには自分でも驚いたが、この症状は一種の病気なのかもしれない。
実はこれは「トラウマ」じゃないかと思い当たる節がある。
日本航空123便墜落事故のニュース。
小学生の時にそのニュース速報を見た。
当時俺は夏休みを利用し、我が祖母ウメ(現在85歳・入院中、早く元気になってくれ!)と共に広島の親戚の所に遊びに来ていた。
当時のニュース速報はよく覚えている。「トップテン」を見ていた時だから月曜日だったハズだ(違ってたらゴメンなさい)。
確か「トップテン」生放送の間に報道センターと中継を結んでいたと思う。
子供だったので、ニュースの内容はその時にはよくわかってなかった。ただ、緊迫した雰囲気に「ただごとではない」という事だけはよくわかった。
翌日の朝からのニュースで、いよいよ映像としてあの惨劇の状況が目に飛び込んでくる。
当時の俺にはあまりにもショッキングな映像だった(まぁ年齢に関係なくショッキングだったと思うが…)。
それに追い打ちをかけたのが、実は祖母ウメの反応だった。
事故機に歌手の坂本九さんが乗っていたというニュースが入った。
それを見た祖母ウメは涙を流しながら叫んだのだった。
その時のウメの表情は今でも強烈に覚えている。
これが、子供の時に「飛行機は怖いものだ」と刷り込まれた瞬間だったのかもしれない。
そして俺も「家に帰りたい!」と泣き叫びながら駄々をこねる事となる。
この後、日本を含めた世界のニュースで色々な鉄道事故や車の事故の悲惨な映像を見る訳だが、子供の頃に見たこの墜落事故のニュースのインパクトは今でも忘れられないのである。
もちろん、今は過去の事故原因を追究し、日々のフライトに活かされている事もわかっているのだが、どうしても体が強張ってしまうのだ。
さて、話をプッシュバックで後退していく機内に戻そう。
自分でも心拍数が上がっているのがわかる。この歳で情けないが、久しぶりに怖くて泣きそうだった(笑)。確かに涙もろくはなっているが、それは感動的な話の時ですから!
はっきり言って機内アナウンスがあった事も覚えて無いくらいだ(笑)。
ちょっとして、少し横から気配を感じたので、チラッと通路を挟んだ隣の柳之内の顔を見てみる。
なんと!わ、笑っている(笑)。俺が固まっている様子があまりにも面白かったらしい。
しばらく前進していた機体が停止した。
いよいよか?いよいよ飛ぶんか?
今からエンジンがゴーっとなって車体がガガガっとなってゴゴゴっとなってフワッと浮くんか?そうなんか?いよいよその時なんか?
柳之内「…まだと思うよ。一時停止でしょ」
この女、外も見えない中央の座席に座っておるのに、何を根拠にそんな事を言っておるのだ?
柳之内「だってまだポーンってシグナル音が鳴って無いよ」
あ、またゆっくり動き出した(笑)。はぁ~、そうなんだ。
そしてまた機体が停止する。が、
「ポ~ン」
あ、鳴った(笑)。
いよいよか?いよいよ飛ぶんか?
今からエンジンがゴーっとなって車体がガガガっとなってゴゴゴっとなってフワッと浮くんか?そうなんか?いよいよその時なんか?
と、その時、突然エンジンがゴーっとなって加速し始める!車体がガガガっとなってゴゴゴっとなってる!いよいよその時の様だ!くうっ、Gを感じるぜ!…怖いよ~(泣)。
フワッ
ついに車輪が滑走路を離れてしもた!
座席のひじ掛けを持つ手に力が入る。隣の席は空席だったので、両方のひじ掛けを握っていた。手に汗をかいているのが自分でもわかる。
思わず目をつぶる。
そんな時、足元からガガガガ…という振動と共に異音が。
ATSU「ま・ま・ま、まりこひゃん…な、なに?い、今、なんか鳴った?い、今の何っ??」
柳之内「車輪でしょ?今収納されたの」
冷静に言われてしまった(笑)。
しばらくして水平飛行に入り、ベルト着用のサインが消える。ここまですごく長く感じたなぁ。
おっ?CAのおねいさんが飲み物を持ってきた。俺は迷わず、
「お水下さい!!」
もう喉がカラカラです(笑)。
北海道まで2時間ぐらいのフライト、寝不足の状態をここで取り戻すか!と目をつむる。もちろん眠れる訳がねぇ(笑)。
とはいえ、水平飛行に入れば少しは気持ちは楽になった。
が、この日は何箇所かで乱気流の為に揺れが生じたので、正直辛かったです…。
1時間ちょっと経った頃だろうか?
CAのおねいさんが俺達の所にやってきた。どうやら俺達の少し前に座っている団長カトーが、到着後になるべく早く降りられる様に交渉してくれたらしい。
到着後の段取りの説明を受け、さらに荷物を出口近くの前方の物置の方へ移動してくれた。これまた有難い事です。
いよいよ今度は着陸態勢へ。実は着陸の方が俺はまだマシ。カメラの映像で状況がわかるので…。周りの状況がわからない離陸よりも映像が見られる着陸の方が気分的には楽なのです。
滑走路が見えてくる。いよいよ着陸。高度がどんどん下がる。
来る!来る!地上が来る!!
ドンっ!(着陸の衝撃)来たぁー!!
逆噴射ゴーッ!くぅ~っ、Gを感じるぜ(笑)。
やっと到着。2時間遅れだったが、パイロットさんが頑張ってくれて、多少取り戻した感じです。
が、着陸してからターミナルに到着するまでが、なんとももどかしい。
とにかく早く降りて移動開始しなければ!!
別便の照明家KAZZはすでに北海道入りしているハズ。
俺たちの到着を待っているハズだ!
扉がOPEN。ダッシュで飛行機を降りる。CAのおねいさん、ありがとう♪
遅れながらもついに北海道上陸!
このあと、まさかの衝撃的事実が判明する!!
一体劇団新波メンバーの身に何が起こったのか?
そして先に到着したKAZZの運命は?
次回、北海道迷走編に続く…。
飛行機の扉がCLOSEし、いよいよ2時間遅れのフライトの時がやってきた。
福岡空港に着いた時は雨も治まっていたようだが、機内から遠目に窓を見ると少々小雨が降っている様だ。
代替機運行となった為、若干の席の変更が生じた。
たった通路を一つ隔てただけだが、俺だけ一人別のシマに追いやられてしまった…。
隣にメンバーは居るのだが、この「通路」を挟んだだけで何故か不安になる。
これには自分でも驚いたが、この症状は一種の病気なのかもしれない。
実はこれは「トラウマ」じゃないかと思い当たる節がある。
日本航空123便墜落事故のニュース。
小学生の時にそのニュース速報を見た。
当時俺は夏休みを利用し、我が祖母ウメ(現在85歳・入院中、早く元気になってくれ!)と共に広島の親戚の所に遊びに来ていた。
当時のニュース速報はよく覚えている。「トップテン」を見ていた時だから月曜日だったハズだ(違ってたらゴメンなさい)。
確か「トップテン」生放送の間に報道センターと中継を結んでいたと思う。
子供だったので、ニュースの内容はその時にはよくわかってなかった。ただ、緊迫した雰囲気に「ただごとではない」という事だけはよくわかった。
翌日の朝からのニュースで、いよいよ映像としてあの惨劇の状況が目に飛び込んでくる。
当時の俺にはあまりにもショッキングな映像だった(まぁ年齢に関係なくショッキングだったと思うが…)。
それに追い打ちをかけたのが、実は祖母ウメの反応だった。
事故機に歌手の坂本九さんが乗っていたというニュースが入った。
それを見た祖母ウメは涙を流しながら叫んだのだった。
その時のウメの表情は今でも強烈に覚えている。
これが、子供の時に「飛行機は怖いものだ」と刷り込まれた瞬間だったのかもしれない。
そして俺も「家に帰りたい!」と泣き叫びながら駄々をこねる事となる。
この後、日本を含めた世界のニュースで色々な鉄道事故や車の事故の悲惨な映像を見る訳だが、子供の頃に見たこの墜落事故のニュースのインパクトは今でも忘れられないのである。
もちろん、今は過去の事故原因を追究し、日々のフライトに活かされている事もわかっているのだが、どうしても体が強張ってしまうのだ。
さて、話をプッシュバックで後退していく機内に戻そう。
自分でも心拍数が上がっているのがわかる。この歳で情けないが、久しぶりに怖くて泣きそうだった(笑)。確かに涙もろくはなっているが、それは感動的な話の時ですから!
はっきり言って機内アナウンスがあった事も覚えて無いくらいだ(笑)。
ちょっとして、少し横から気配を感じたので、チラッと通路を挟んだ隣の柳之内の顔を見てみる。
なんと!わ、笑っている(笑)。俺が固まっている様子があまりにも面白かったらしい。
しばらく前進していた機体が停止した。
いよいよか?いよいよ飛ぶんか?
今からエンジンがゴーっとなって車体がガガガっとなってゴゴゴっとなってフワッと浮くんか?そうなんか?いよいよその時なんか?
柳之内「…まだと思うよ。一時停止でしょ」
この女、外も見えない中央の座席に座っておるのに、何を根拠にそんな事を言っておるのだ?
柳之内「だってまだポーンってシグナル音が鳴って無いよ」
あ、またゆっくり動き出した(笑)。はぁ~、そうなんだ。
そしてまた機体が停止する。が、
「ポ~ン」
あ、鳴った(笑)。
いよいよか?いよいよ飛ぶんか?
今からエンジンがゴーっとなって車体がガガガっとなってゴゴゴっとなってフワッと浮くんか?そうなんか?いよいよその時なんか?
と、その時、突然エンジンがゴーっとなって加速し始める!車体がガガガっとなってゴゴゴっとなってる!いよいよその時の様だ!くうっ、Gを感じるぜ!…怖いよ~(泣)。
フワッ
ついに車輪が滑走路を離れてしもた!
座席のひじ掛けを持つ手に力が入る。隣の席は空席だったので、両方のひじ掛けを握っていた。手に汗をかいているのが自分でもわかる。
思わず目をつぶる。
そんな時、足元からガガガガ…という振動と共に異音が。
ATSU「ま・ま・ま、まりこひゃん…な、なに?い、今、なんか鳴った?い、今の何っ??」
柳之内「車輪でしょ?今収納されたの」
冷静に言われてしまった(笑)。
しばらくして水平飛行に入り、ベルト着用のサインが消える。ここまですごく長く感じたなぁ。
おっ?CAのおねいさんが飲み物を持ってきた。俺は迷わず、
「お水下さい!!」
もう喉がカラカラです(笑)。
北海道まで2時間ぐらいのフライト、寝不足の状態をここで取り戻すか!と目をつむる。もちろん眠れる訳がねぇ(笑)。
とはいえ、水平飛行に入れば少しは気持ちは楽になった。
が、この日は何箇所かで乱気流の為に揺れが生じたので、正直辛かったです…。
1時間ちょっと経った頃だろうか?
CAのおねいさんが俺達の所にやってきた。どうやら俺達の少し前に座っている団長カトーが、到着後になるべく早く降りられる様に交渉してくれたらしい。
到着後の段取りの説明を受け、さらに荷物を出口近くの前方の物置の方へ移動してくれた。これまた有難い事です。
いよいよ今度は着陸態勢へ。実は着陸の方が俺はまだマシ。カメラの映像で状況がわかるので…。周りの状況がわからない離陸よりも映像が見られる着陸の方が気分的には楽なのです。
滑走路が見えてくる。いよいよ着陸。高度がどんどん下がる。
来る!来る!地上が来る!!
ドンっ!(着陸の衝撃)来たぁー!!
逆噴射ゴーッ!くぅ~っ、Gを感じるぜ(笑)。
やっと到着。2時間遅れだったが、パイロットさんが頑張ってくれて、多少取り戻した感じです。
が、着陸してからターミナルに到着するまでが、なんとももどかしい。
とにかく早く降りて移動開始しなければ!!
別便の照明家KAZZはすでに北海道入りしているハズ。
俺たちの到着を待っているハズだ!
扉がOPEN。ダッシュで飛行機を降りる。CAのおねいさん、ありがとう♪
遅れながらもついに北海道上陸!
このあと、まさかの衝撃的事実が判明する!!
一体劇団新波メンバーの身に何が起こったのか?
そして先に到着したKAZZの運命は?
次回、北海道迷走編に続く…。