私の周りにいる田中さんのことではない。
漫画のタイトルだ。

芦原妃名子さんの漫画。




電子書籍派なのでiPadで購読。

優秀な経理社員だけどアラフォー地味女の田中さんと婚活に励む23歳OL朱里を軸に繰り広げられる物語。

ふわふわ可愛い朱里。
手堅く無難な『普通の幸せ』が望み。一見温厚な"愛され女子"。だけど本当はクール&ドライ。

AI並みに仕事ができるけど、友達も彼氏もできぬままアラフォーになった田中さん。

対照的な二人なんだけど、朱里が田中さんの体型の変化に釘付けになり興味を持ち、とある場所で職場とは違う姿の田中さんを見つけたことから、2人は急接近。
朱音は田中さんのスタイルと生き様にどんどん惹かれ、田中さんも朱音に心を開けていく。


……私は年齢的には田中さんだ。
キャラ的な部分で行くと、昔は朱音っぽく"愛され女子"だった頃があったんだろう。
愛されては特になかったから(笑)、一人で何もできなさそう、実際できない女子かな。
朱音ほどクレバ-でもクールでもない世間知らずだったけれど。

私が朱音みたいな"愛され女子"だったことを今の職場の男性、特に若い男子どもは信じられないだろう。

私だって信じられない時はある(笑)

でも、実は根っこってそんなに変わらないんだな。

強さやしたたかさ、怖さ、いろんなものが脂肪のようについて、根っこの部分が見えなくなる。

根っ子って変わらないんだなと実感する度に、うっかり根っ子見られたら、今の自分のイメージや年齢、見た目とのギャップに引かれてしまうから、絶対にうっかりできない。

私はつまり、田中さんにはなれていないのだ。

田中さんに憧れながら、この漫画を読んでいる。

田中さんみたいにAI並って言われるくらいの仕事がしたい。

田中さんのように家事をてきぱきしたい。

田中さんのように趣味を持ちたい。

田中さんのように心がきれいでありたい、と。

次の第3巻が待ち遠しい!!