「ロビンソンの庭」
1987年公開、山本政志監督
ずっと観たかった映画を観てきた。
新宿K's Cinemaにて開催中
山本政志監督の脳天映画祭
カルト的映画だと思う。とても静かな映画でした。
何が描かれていたかと言ったら何もないかも。ただそこに漂う空気に時代を感じる。
ヒリヒリとした。
思えば音楽にしても、この当時のアンダーグラウンドな人たちは命削っているようなヒリヒリ感を感じる。ギリギリまでやる。ギリギリ越えてやる。ちょっと病む。
そこに魅力を感じる。何故なら自分がそこまで出来ない生ぬるい世界にいるから。
そしてやっぱり苦しくなる。
この頃、こんな混沌とした時代だったのかもしれない。バブルがはじける前の時代。
あとはバンドブームが始まる頃かな。
イケイケどんどん的でもあり(あえて死語)、その影で鬱屈したものもあったんだろうな。
私自身は何処にも馴染めない、どこにいてもここじゃない感じを感じて音楽にのめり込んでいった時。家も学校も、私にとってのここではなかった。
主人公のクミもここじゃないって思っていたのかもしれないね。そこで見つけたのがあの自然に包まれた廃墟だった。ここだって思ったのかな。
街に住んでいたときは、よく言えばエネルギー溢れる、悪く言えば図々しいくらいに生命力溢れる感じのクミが自然に魅せられた途端にのみ込まれてしまうのがやるせない。
あの小さな生意気な女の子。あの子が一番まともだったのかも
この映画リアルタイムで観たかったな。いや、逆にあの当時観てたらヤバかったか。。。
この映画の一番の目当てはもちろん町田町蔵。
やっぱり存在感がすごい。
そこには私の知ってる町田さんではなくクミのボーイフレンドのキィがいたんだけど、
本だか漫画を読みあげるシーンがあって、その瞬間キィから町田町蔵に変わった。その後、俺のタニシ~🎵みたいな歌を歌ってて町田さんやっぱりタニシ好きだなって思った(笑)
それから、偶然にも映画を観に行く前に手に入れたロビンソンの庭のサントラ。
これがとても良い。そして私にとっての発見。
じゃがたらのボーカル、江戸アケミの没後30年のライブで、町田さんは「アジテーション」を歌って、それ見たとき私の持ってるCDとバージョンが違うなと思ってたんだけど
これは「ロビンソンの庭」のサントラに入ってる「ADT87'」のバージョンだった事がわかって何かすごいグっと来た。
「ロビンソンの庭」にはじゃがたらメンバーも出演してます。
日記をとりとめなく書き綴って
サントラ聴いて眠りにつこう。
今日もいい1日だった。
グッナイ