根の治療で使うお薬 | あなたのお口の主治医Dr. AkkoのキラキラDiary

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根の治療に使う薬剤。
独特の歯医者さん臭がしますわよね。

使う私たちのほうも、髪の毛や衣服についていて、常に鼻から吸っていることになります。
とにかく匂いがダメ。強い薬!って感じがありあり。
怖いなぁ~。
ホルマリンやクレゾールが鼻の粘膜から体内へ取り込まれる、、、微量かもしれませんが、でも体にはやっぱり良いはずがない。

まだお使いのクリニックもあるかもしれません。
それくらいポピュラーな薬の1つ。

しか~し私は使いません。バイト先にこれしかなかった遠~~~い昔にしぶしぶ数回だけ。
だってこんな劇薬を使う必要性がないから。。
事実、歯内療法専門医の先生方はお使いにならない。
少なとも、ご教授くださった屈指の何名かの専門医の先生方はそうでいらっしゃいましたから、私もずっとそうしてきて良かったと確信しおります。


根の治療の際に最も大事なこと。
それは、しっかりと根菅内の菌数を減らすこと。
それには次亜塩素酸という薬を中に満たして、しっかりと根管内の汚染物質や細菌等を化学的&機械的に除去する必要があります。
次亜塩素酸はプールの水にも入っていて、殺菌、消毒の働きをしますから馴染みはあるかと思います。

このしっかりというのは、具体的には最低30分以上。そうしないと、有効濃度で中にいる細菌の数を減らすことが困難です。
かぎりなく無菌に近い状態にならないと、早晩、また根の先にトラブルがおきるリスクがアップしますから、ここのところは肝です。
残念ながら100%無菌にできないのは、根の中の構造上の理由から。
なんせ狭くて複雑で、曲がりくねっていたりして、、、
薬液が十分に到達できない部分もあるかもしれません。

またまたここで言えること。
100%は無菌にはできないなら、菌が入ってしまうような事態にはしないことです。
小さな虫歯は仕方がないこととして、根の治療が必要な状態にはなるのは実に勿体無いってことです。


神経の入っているお部屋は、元来無菌と言われています。
ほとんどの場合、虫歯が原因で歯の神経が痛くなります。
(痛み全部が虫歯が原因ではないですが、、、、)

神経を抜かずに虫歯のところだけを治せる程度だとラッキーです。
でも虫歯が進行していて痛みがひどい場合は、残念ながら神経線維をとるしかありませんね。
う~ん、虫歯にさえならなければね、、、

神経をとらなければならなくなった歯は、その後、色々なリスクが上がります。
最悪は縦(長軸方向)に折れること。
これは大方の場合は抜歯になってしまいます。
ですから、神経を抜く処置の診査、診断はかなり慎重にしなければなりませんね。

不幸にも神経をとる処置になった場合、しっかりと無菌の状態をキープして治療しないと、数年後に中で細菌が増えて悪さをして、神経はすでにとってあるのに痛みや腫れが生じます。
この場合の痛みは、神経線維が炎症をおこした時の痛みではなく、以前、神経が入っていたお部屋の中で細菌が増えたことによる症状の1つです。

感染根管といいます。
できるだけ感染源を除去し、生体の免疫力で治すしかありません。
生体そのものが持つ治癒力が治すわけですから、多くの場合、治るのにすこし時間がかかります。
消毒液でじゃぶじゃぶ綺麗にする以外では、余計な薬は中に入れません。
薬が治すのではなく、生体そのものが治す。
これ、これ、これなんですね~~~

というわけで、根の治療の時に使う匂いがしないお薬の話、次回につづく。。。。


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