身内が救急車で搬送された。
コロナワクチンの接種は1回目は終わっていた。
2回目を3日後に控えていた矢先だった。
「東京全体で、コロナで人工肺の装置が足りなく、その処置をできないことを了承してほしい」と搬送する病院に条件を突きつけられた。
了承しなければ病院は受け入れてくれないとのことだ。今の時期は医療が逼迫していることもあって、命は助けられませんということだった。
その身内とは同居していなかったので、慌てて入院した病院に駆けつけると、そのままコロナ病棟に案内された。
PCRの結果は翌朝とのことで、まだコロナかどうか分からないが、疑いがあるとのことでコロナ病棟に入ったようだ。
当直の医師から「命の選択をしなければならなくなりました。今は抗生物質を投与していますが、人工肺がなく最後の治療はできません」と言われた。医療崩壊が起こっており、高齢者ということもあり命の選択(トリアージ)をしなければならないという。
ここは安全、安心だったはずの日本だ。
家族としてはどうしたらいいのか分からない。選択肢がないのだ。
爆発的に感染すると分かっていながら、オリンピックを行う判断をした日本政府。
爆発的感染が起こると分かりながら、人工肺の追加も間に合っていない。ワクチン接種も滞り、足りなくなったらアストラゼネカのワクチンを40歳以上に公費接種を認める緊急決定。国民の命をなんだと思っているのかと憤りを覚える。
今回、実際に自分の環境に起こってしまった事実。
皆さんだったらどう思うだろうか。