みなさんのおかげで文藝春秋から出ている新書「子どもが壊れる家」が 今度4刷になることになりました。本当にありがとうございます。昨今、子どもを取り巻く環境悪化、凶悪事件などがあまりにも多いため、この本を手に取る人が増えているのだと思います。当時、自分としては家庭環境に警鐘をならすつもりで書いた本だったのが、いつのまにか少年犯罪防止の指南書のようになってしまったようです。子どもを取り巻く環境がここまで悪化するなら、もっと強い表現で言い切っても良かったかなあ、なんて考えます。もちろん言いたい事の内容は変わらないんですけどね。こういったうれしい話は、自分の背中を軽く押してくれるのです。そしてそのまま次の作品への原動力になるんですね。今後の作品も是非期待していて下さい。

草薙厚子