塾で生徒を殺害した、元アルバイト講師の萩野裕被告に懲役18年の京都地裁の判決が下されたのは、3月6日でした。その後、殺害された堀本紗也乃ちゃんのお父さんは「刑が軽い」という記者会見をおこないました。

今日、京都地検は量刑を不服として大阪高裁に控訴しました。私は地裁の判決の時、アスペルガー障害だからと言って、刑を軽くするという考えに疑問を持ちました。このような判例が出てしまうと、一般社会では、アスペルガー障害の人は皆事件を引き起こす予備軍のように思ってしまう恐れがあるし、また、アスペルガーの少年たちも事件を起こしても刑は軽く済むと考えてしまわないかという不安があります。

アスペルガー障害は事件の要因の一つではあるけれど、犯罪そのものとは直結はしないのです。萩野被告は、手紙を読んでみても、贖罪意識はないようでした。個人的な意見としては、量刑を重くすることで、罪の重さを感じさせるしか方法はないと思います。皆さんはど思いますか?

3月23日号フライデーに詳細が載っています。私もコメントしています。

草薙厚子