TODAY'S
 
心に残る絵本

 

 

こんばんは。
絵本未来創造機構の仲宗根敦子です。

明日は終戦記念日ですね。

 


お盆休みでもあるこの時期は
祖先との繋がりを感じる
大切な時間でもあると思います。


今日は、
私の心に残る本を紹介します。


奇跡体験アンビリーバボーでも
取り上げられた


「ヨシアキは戦争で生まれ戦争で死んだ」
 講談社 面高直子著



戦後まもなくアメリカ兵に
レイプされ命が誕生したヨシアキは、
当時貧しく育てることができなかった

母親が施設に預け、

そして里子としてアメリカに渡ります。


誰よりも努力し、
成績も最優秀で高校を卒業し、
メジャーリーグからスカウトが
くるほどの野球選手。


しかし、当時は日本人の血が
混ざっているということで差別され、
ガールフレンドとも
結ばれることが許されず。


本当のアメリカ人になるべく、
ベトナム戦争へと出兵。
ベトナムの戦地で22歳の若さで戦死。


努力し優秀で、
誰からも愛されてきたヨシアキが
本当に望んだのはありのままの自分を
受け入れてもらえることだったのだと感じました。


誰かと比べて優劣をつけることや、
奪うことや奪われることを恐れ、
駆け引きすることをなくしたら
本当の平和が訪れる。


周りのことばかり気にしないで、
もっと、自分のことを好きになって、
もっと自分の好きなことして
自分をご機嫌にして、
生きれば平和な世の中になるよね。



子どもの頃に感じた感情や、
体験したことが大人になってからも
90%以上影響を与え続けます。


だからこそ、もっと親が子どもに
読み聞かせをして欲しいのです。


毎日、大好きなパパやママの
優しい声で絵本を聞き、
肌を寄せ合っているだけで、
 

 

自分が生きていく世界は
幸せに満ちあふれて、
どんな困難があっても大丈夫。


きっと上手くいく!って
子どもは安心するのです。


そして親は、
絵本を読んであげながら、
 

 

自分のお子さんが、
何に感動しているのかな?

どんなことに
興味を持ってるのかな?

ってよく観察してあげてください。


他の子と比べられないほどの、
我が子の感性や才能に
気づけるはずです。


日本人の血が混ざっている
ということだけで差別され、

 


努力して自分を認めてもらえる
実績を作っても、
いつも孤独だったヨシアキ。


彼はただ、ありのままを
受け入れて欲しかったのだと思います。


終戦から77年目の今年。


沖縄で育った私は、
幼い頃に両親や祖父母から
たくさんの戦争体験を
聞いてきました。


戦争を軽々しく語れないほど、
戦争の影響を今なお受けている沖縄。


終戦記念日に思うのです。


一人一人の心の平和が
本当の平和の世の中を作っていくと。