小さい頃小さなアパートで両親とすんでいました。友達も呼べなくて、自分の部屋もなくて嫌だなあって 。社会人になって、独身寮に入り自分の部屋を持てた時はホント嬉しかった。でも1人は寂しくていつも上司とご飯を食べに行ったり、都会で1人ぶらぶらしたり、家は寝るだけの場所でした。
その後結婚して主人が埼玉の郊外に家を建ててくれました。しかも50坪もある大きな家。子供も生まれて絵にかいたような幸せだと思いました。しかし、知らない土地での子育ては慣れるまで大変で、周りに広がる田畑を見ては涙を流していました。
その後私の両親も呼んで一緒に暮らし長い年月が流れました。
百歳まで生きるだろうと思っていた父が今年胃癌になり、手術をしましたが、合併症にかかり、瞬く間に寝たきりなってしまいました。仕事と家族の世話があったので、父には老人ホームに入ってもらいました。1人部屋だからテレビも自由に見られるし、音楽も聞けると思っていましたが…。
訪ねるたびにホームの父の1人部屋は侘しくて耐えきれないと思いました。2ヶ月経たず父は肺炎になり病院に戻りました。4人部屋です。同室の人達の息遣いや話し声が聞こえて、寂しくない、温かくいいなって思いました。
大きな家とか1人部屋も人を幸せにはしてくれないんだなあと40半ばを過ぎて知りました。