二日目は、ますビデオからスタート!

伊那食品工業の数々の取り組み。
話に聞いているものもあるのだか、
実際の社員の姿を通して、それを見せられると、
またしても、頭をガツンとやられたような感覚になってしまう。

*朝、本社前の道路を右折しない!
     車社会の長野県。伊那食品工業の前で右折して敷地に入ろうとすると、渋滞がおきてしまう。
わざわざ、会社を通り過ぎて、左折、左折で敷地に入る。

塚越最高顧問は、人件費を経費だとみていない。
伊那食品工業のゆるぎない理念は、
「社員が幸せになること」

その為に、冬が寒いこの地域、職場は床暖房。
休憩室も、まるで家庭のリビングのようなテーブルと椅子。
短い休憩時間も、少しでも寛いでもらいたい、という塚越最高顧問の想いが込められている。
また、会社負担で、社員全員がガン保険に加入しているのも、凄い!

とにかく、
「社員の健康第一!」
寒天ブームの時も、目先の利益に翻弄されることなく、年輪を重ねるように、少しずつ成長していけばいいと。

当たり前のことを、当たり前にやる尊さ!
その覚悟が違う!

今回は、ビデオのあと、
塚越社長と、3人の社員の方々への質疑応答という形で、進められていった。


営業の方(入社13年目)
研究開発の方(入社9年目)
総務人事の方(入社2年目)

ここで、大久保寛司さんのパワー炸裂!
じわりじわりと、本質へ迫っていく。

入社2年目の女性には、優しいボールを投げ、
入社13年目の営業の方には、かなりハードルを上げた変化球で迫る。
社長で、塚越最高顧問の長男であられる、塚越英弘さんには、ズバリ
「何故、伊那食品工業に入ったのですか?」
英弘社長も、
「この質問は、初めてかもしれない!」と笑顔で、そのいきさつを話して下さる。

3人の社員の方々のお話には、沢山の共通点があった。

職場の雰囲気は?
*アットホームで温かみがある
*嫌なプレッシャーは無く、相談しやすい
*常に気遣ってくれる

この会社に入って良かったと思うことは?
*優しい人が多い
*人に恵まれている
*上下関係なく、言いたいことが言える。
*本音でぶつかり合える

伊那食品工業では、会議などで、数字目標などは、一切ないという。
普通の人から見たら、❓❓❓の世界である。
営業で、数学目標がない❓
理解不能に陥いる質問者(笑)

入社13年目の営業の彼が爽やかに答える
「目標がない訳ではない」
「1円でも前年を下回らない、というルール?だけがあるので、反対に頑張らないといけなくなる。
部長も課長も、全員お客様、担当を持っている。
自分とやってることは一緒」

社長がおっしゃいます。
「困った時に、判断するのが管理職」
「それ以外は、みんな同じ」

普通で言うところの「管理職」という概念が、ここ伊那食品工業には、無いのである。

営業と商品開発、納期などでぶつかることは?
*ぶつかるけれど、ベースに信頼関係がある
*最後はやっでくれるとわかっているから、本音でぶつかっていける
*ファミリーなので!

そう、この
「ファミリー」というフレーズも、たくさん出てきた。
みんなが、ファミリーという感覚を持って、
みんなが、主体的にやる組織

それぞれが、自分の成長目標を持ち、日々楽しんで仕事をしている。

伊那食品工業では、特別な社員教育というものがない。
「先輩たちが、口だけでなく、ちゃんとやっている」
そう、
先輩たちのあり方が全てなのだ!

大久保寛司さんはおっしゃった。
「よく、理念が伝わらない、という人がいる」
「それは、本気じゃないから」

管理する必要がない!
社員の皆さんの意識レベルが、そもそも違うのだ。
これを、表面的に真似をしても、ダメ。
それには、きちんとベースを作らないといけない。

社風とは、そこにいる人たちの価値観の集合だと、大久保寛司さん。

どんな想いで仕事をしているか?
を学ぶべきと。

飾らない言葉で、本音を語ってくださった皆さん。
当たり前のように語られる、その内容に、
私たち参加者は、もうグワングワン
魂を揺さぶられっぱなしでした!

大久保寛司さんが
「売店のレジにはボタンがあり、レジが混むとボタンを押せば、裏にいるスタッフがヘルプに来てくれるシステムになっているが、いつも押さないでも、ちゃんと来てくれる」と。

帰る前に、売店で買い物をして、レジに並んだ。
3つのレジが埋まり、二人待ちが出た段階で、後ろの扉から二人がさっと出てきて、4つ目のレジを開けてお客様を迎える。
私が見たところ、誰もボタンを押した様子はない。
常に周りに気を配り、お客様を見ている。

私がレジで会計をしていると、私のキャリーバックを見て、
「お荷物、お預かりいたしましょうか?」と声をかけて下さる。
きっと、誰に教わるでもなく、先輩たちの後ろ姿を見て、それぞれが気遣い、気配りが出来る社員になってこられたのだろう。

セミナー会場だけが学びの場ではなかった。
かんてんぱぱガーデン、全てにおいて、
社員お一人お一人のあり方が学びであり、
人を思いやる、お手本がそこにあった。

振り返りながら、
更に感動が増してくる、伊那食品工業さん!

素晴らしい時間を過ごすことができ、
ただただ、感謝の気持ちでいっぱいです!















今回の文屋さん主催の伊那食品工業見学セミナーでは、特別に朝の掃除の見学をさせて頂いた。

朝8時、3班に分かれて、私たちは吉川さんのご案内で、
かんてんぱぱガーデンを歩きます。




既にたくさんの社員の方々が、お掃除の真っ最中。
特に持ち場は決められておらず、
それぞれの判断で、散らばってやるそうだ。

剪定など元々できて入社する社員は一人もいない。
先生は、塚越最高顧問!
親が子供に教えるように、毎日出社してアドバイスしてくださるという。

元々は、赤松林だったこの土地。
松を間伐して、木を植えてこられたのだか、
紅葉の時期の色のバランスを配慮して、
木を植えられたのも、塚越最高顧問!
ひとつひとつの木にまで、
塚越最高顧問の想いが宿っている。



この掃除は、始業前にそれぞれの社員の都合で出社する。
大雨や雪の日など、作業量が多いと思われる日は、
自主的に早く来て作業するというのが、社風になっている。

それぞれが考えて行動する。
それを通じて、気づく力、気配りができる人間へと、
これも訓練の場だと、吉川さん。

人の為、会社の為にやっているようで、
自分の能力を高める時間になっているとのこと。


サラリとおっしゃっていたが、
ここまで来るには、何年も時間がかかったはずた。



この日は、高所作業車は出ていなかったが、
松のてっぺんまで30メートルの高さも、好きな社員は自分から免許をとり、やはり自主的にやる。



作業に必要な道具が収められている倉庫がこちら。


必要な道具は全て会社が買ってくれる。


そして、これらの道具は、社員が自由に自宅に持ち帰って、使って良いことになっている。
社員も、自分で買わなくていい分、実質の賃金向上に繋がるのだ。
吉川さんも、「ありがたいです!」と。


もちろん、使って汚れたまま返す人はいない。
性善説で、お互いの仲間意識でうまくやっている。
これを管理システムにすると、自分たちの仕事が増える。
お互いの信頼関係があるから、できることだろう。
掃除道具の倉庫なのに、気が素晴らしい!
居るだけで、清々しい気持ちになってくる💕


こちらの刈り込みをされている方は、
なんと役員の方❗️
役職は関係ない、という話が、ここにも浸透している。


掃除も、やって気持ちがいい、綺麗になるだけでない。
それは、会社のイメージアップにつながる。

会社のイメージアップ
        ↓
会社の業績アップ
        ↓
自分たちの給与、福利厚生アップ
        ↓
よし、我々も頑張ろう❗️
と、全てが善の循環になっていくと、吉川さん。




実は、この掃除、休みの日にも、数十人の社員が自主的に、30分の為に出社するという。
数人ではなく、数十人‼️

塚越最高顧問も、
「休みの日まで、掃除に来なくていいと思うんですが、みんな来てやってくれるんですよ」と、おっしゃっていた。


朝の掃除も、時間が限られている。
8時20分になると、チャイムが鳴る。
30分からの朝礼に間に合うように、片付けれるように、みんなが動く。

ここで吉川さん、
さっとゴミ袋を取り、ホウキで掃いていた女性社員を手伝う!
お見事でした!
これ、気づいた人、いたかな〜.



すると、塚越最高顧問も、朝礼に合わせていらっしゃった。



朝礼には、社員およそ100人が集合!
持ち回りの3分間スピーチは、
人生の中では、大勢の前で話す場面があるので、
その訓練をしよう!ということでやられている。



文屋の木下さんも、特別にスピーチ!
このスピーチが、素晴らしかった✨✨✨
木下さんの覚悟
伊那食品工業の社員さんに向けた言葉に、
私は不覚にも涙してしまった。



その後は、ラジオ体操!

伊那食品工業の新人研修では、
ラジオ体操の講座が、2時間みっちりあると言う。
某NHKからラジオ体操のお姉さんをよんで‼️




ラジオ体操も、自分が一番上手いと思ってやっていると、
出来ているつもりっていうのが、一番あぶない。
それは、仕事にも通じると、塚越最高顧問から、厳しく言われた事もあるそうだ。

朝の掃除
やはり、ただの掃除ではありませんでした。
全ての理念が、ここにも浸透しており、
掃除をするその姿を見るだけで、
こちらが清々しい気持ちになっていく。
全てに美しい気が宿っている。
ガーデンにいるだけで癒されるのは、
全ての人の気持ち、全ての人の行動が
人の幸せという大きな軸に向かっているからかもしれない。

こんな広いガーデンを、こんなに美しく保つ
それだけでも、素晴らしいのに、
そこに宿る「想いの深さ」「想いの純粋さ」
全てにおいて、レベルが桁違いだった。
だから、みんな感動を超えて、言葉を失ってしまう。

こんな会社がある❓
本当に❓

そう思われても仕方ない。
とにかく、行かないとわからない❗️

朝の掃除の後に、まだ二日目のプログラムは続きます!



「感性を磨いて、アンテナを高く、味わっていただきたい」

今回のファシリテーターの大久保寛司さんからの、最初の言葉。

「頭で考えずに、感じる」
それは、今回76名の参加者に、大久保寛司さんが、一番に伝えたかったことではないだろうか?

How to doではなく、
How to be  どうあるべきか!




塚越最高顧問のご著書を読んでくることが前提であったので、いきなり質疑応答形式で進められていく。
その質問内容を、大久保寛司さんが、
噛み砕いて、要約し、本質の部分だけを塚越さんへ。

ほとんどの答は、本の中に書かれいるが、
そこに、大久保寛司さんの過去何十回と伊那食品工業を訪問され、たくさんの社員の方とのエピソードが、私たちを更に深く本質へと、導いてくださる。

たとえば、以前こんな質問をした方がいらしたそうです。
「伊那食品工業は、年功序列と聞いていますが、昇進意欲は、ないんですか?」

それに対する、社員の方の答えが、
「昇進意欲はありませんが、成長意欲はあります」

ここ伊那食品工業には、管理監督者はいない。
一人ひとりが自分で判断してやる。
肩書きは関係ない。
肩書きはただの役割であって、人間の上下関係ではない、と塚越最高顧問。

すると、またこんな質問が出てくる。
「管理職の方は、何をされているのですか?」

社員のみんなが不安に思うことはないか?聞き出し、働く環境をとにかく考えろ!と言っている
と、塚越さん。

そうすることで、社員のモチベーションを上げることに繋がるし、全てにおいて
「人を大切にする」ということが、ベースにあるので、会社が嫌で辞める人は、ほとんどゼロだそうだ。

社員一人ひとりの人間的成長の総和が、
真の会社の成長である。
スキルアップより、「人間的成長」
もう、この時点で、視点の高さと視点の広さに、脱帽である。

「社員が働きやすい環境を作る」
これは塚越最高顧問が、ずっと一貫して、実践されてきたこと。




伊那食品工業では、48年前から、社員旅行を行って来られ、今年で24回目だそうだ。

ある時に、
「うちの会社は、そんな社員旅行をするお金の余裕がない」と言われた方に対して、
塚越さんは、一言
「うちは貧しい時代からやってきました」と。
覚悟が違います。またしても、脱帽です!

社員が幸せになるために!
社員が健康であり続けるために!
トップの価値観がブレる事はない。

塚越最高顧問のご著書には、
理想ではなく、自らやってこられたことが書かれています。
伊那食品工業の朝の掃除は有名ですが、
それも、ご自身が20代から、一人でも掃除を続けてこられ、それは、81歳と10ヶ月になられた今も続いている。



赤松の雑木林だった土地が、
今はそれは見事に整備され、
美しいガーデンとなり、多くの観光客が訪れる場所になっている。
ガーデンの元々あった赤松の木以外の木は、
塚越さんがひとつひとつ、思いを込めて植えられたそうで、そのエピソードをガーデンを案内してくださる社員さんが、語ってくださる。

大久保寛司さんがおっしゃっていましたが、
「とにかく、意識の高さとベースにあるものが違う」
「それは、しくみがどうこうではない」



伊那食品工業の社員の方々は、
自分の成長軸で見ている。
みんなが、口を揃えて、
「塚越最高顧問や社長から、大切にされています」と。
又、他と競うという感覚は無く、競うとしたら、1年前の自分と競う、と。

とにかく、リーダーである人たちの想い
人に対する思いやりの深さ
知恵+エネルギーの高さが桁外れなのである。

1日目の内容だけでも、書ききれていない。
講座以外でも、皆さんの気づきの凄さや気配りに、感動する場面がたくさんあった。

長くなるので、何回かに分けて、
記録に残そうと思います。