映画「ある家族」
主演の川崎麻世さんと。




川崎麻世さんとは実に27年振り!

私が初めて商業演劇の舞台に立った27年前、私が二十歳の時に、明治座で麻世さんと御一緒させていただきました。

私なんか右も左も分からないただの大学生だったもんですから、芸能界のしきたりも、舞台の作法も、なにひとつわかっちゃいない(笑)。その時はそれなりに頑張っていたつもりでしたが、今思えば冷や汗かくようなとんでもない言動も多々(笑)
いや、ホント、知らないってこわい(笑)。


ただ、本当に一生懸命だった。
それまで私がやっていた小劇場の世界と、芸能界?演劇界?知らねーよ!一生懸命お芝居することになにが違うのだ?!上等だよ!と、空回り満点の鼻息で、痛々しくも突っ走った若かりし苦い思い出ですね(遠い目w)

まあ、その勢いは、いわゆる「洗礼」にガツンとやられるわけですが(笑)。


そんな時にも見ていてくれる方は見ていてくださっていて、川崎麻世さんとか、綿引勝彦さんとか、関根大学さんとか、先輩たちが本当に可愛がってくださった。
やれ、「岡元、飯食ったか?」「岡元、話聞くぞ」「お前のあの芝居はな」といつも気にかけてくださり、

麻世さんなんか、私が大部屋の末席で居心地悪いだろうと、麻世さんの楽屋で麻世さんのお付きの方と一緒にお弁当取ってくださったり、
まあ、そうやって先輩たちが優しくしてくださると、そのあとの「洗礼」がさらに水かさ増すんですが(笑)、いま思い出しても恐ろしい(笑)。


とにかく川崎麻世さんには本当にお世話になったわけです。



そしてそれ以来の共演がこの映画。



麻世さんと昔話をしながら、
でもあの経験や洗礼は、今思えばすごくすごく、自分の糧になったよなぁ、としみじみ。

なんにもわかってない子を半人前、いや、8分の1人前くらいにするために、みんな必死になってくださったのかもしれないなあと。


今なんか明らかに間違えている若い人がいても、みんなスルーだもんね。指摘もしてくれない。かわいそうだよね。


麻世さんに会えて、そういう気持ちを再び思い出しました!



そして麻世さんの記憶力の凄さにびっくり(笑)!

私自分が記憶していた以上にとんでもなく失礼しでかしてたかも(笑)🤣💦


記憶って改ざんされるわあ(遠い目www)