1年ぶりのご無沙汰でございます。
今年も引き続き、行動をしようとすると制限の多い状況は続いていますが、
みなさま、健康でお過ごしでしょうか。


私は相変わらず、元気にしています。
SNSなどでも引き続きまったく発信せず、すっかりひきこもった状態ですが
日々進化していく子供の成長に驚きつつ、まだまだ自分のリソースを100%
子育てに振り分けて、バタバタと、でも楽しく濃厚な毎日を過ごしています。


そんな中、また今年も私の誕生日の日に、SNSでは多くの方から
お祝いのメッセージをいただきました。
「今は子育てに集中しつつ、自分のペースでまた音楽に戻ってきてください」
といったメッセージを皆様からいただき、去年と同じく、やっぱり心から深く感動しました。
みなさま、本当にありがとうございました。


マルチタスクが苦手なんですが、以前のように音楽のことだけを考える時間を作るのが
こんなにも難しくなるだなんて、出産前には想像もしていませんでした。
ここまでライブをやらなくなるのも完全に想定外(笑)。
2年経っても脳内は子供一色で、自分のことや自分の音楽のことを考える余白はゼロ。
まさか自分にそんな日がくるだなんて、いや、本当に人生は何があるかわかりません。
しかしそんな私を覚えていてくださって、「また戻ってきてください」とありがたい声を
かけてくださる方々がいらっしゃったということが、本当にありがたく、驚きで、
これは今年もライブで、待っていてくださっている皆様に一声だけでもお届けしたい、と
誕生日の日の深夜に今年もライブをすることを決めました。


それからは怒涛の勢いでライブの準備を進め・・・られたらよかったのですが、
自分の思いだけで動けないのが今の状況。これまでできなかったものが
すぐにできるわけもなく、思うように進まなくて自分が一番ハラハラしましたが、
先日11/27になんとか無事に1年ぶりの企画ライブ、
【アツコラボ】Vol.2を開催することができました。



宣伝がほとんどできなかったというのが最大の反省点ですが、
それでも、多くの方にリアルタイム視聴、そしてアーカイブ配信をご覧いただきました。
この場にて、改めてお礼申し上げます。本当にありがとうございました!
そんなこんなで以下、遅まきながらのライブレポです。





今回、相方として企画ライブに参加していただいたのは、
ピアニスト/作編曲家の福本純也さん。
数年前から私のライブでも大変お世話になっていて、
産休前に発売した3rdアルバム『ubugoe』ではプロデュースおよびディレクションを
していただき、全曲ピアノは純也さん。産休前ラストワンマンでもバンマスとして
参加していただいたので、見覚えがある、という方も多いかもしれません。
万能多彩な方でだいたい何でもできちゃう方なんですが、そんな純也さんと私とが
コラボをしたときに、どんなコーナーが一番面白いものが生まれるだろう?
企画ライブならではの内容にするために打ち合わせを重ねて、
決まった当日のお品書きが、こちら!

■ オープニング
■ コーナー1 「純也さんのリアレンジコーナー」
■ コーナー2 「あなたも作曲家!」
■ コーナー3 「こんなのできました1」
■ コーナー4 「お題で1曲 〜2人で挑戦編〜」
■ コーナー5 「こんなのできました2」
■ コーナー6 「ゲストコーナー」
■ コーナー7 「オリジナルLIVE with純也さん」

Vol.1のMeLONSWiNGさんの時に好評を頂いた
『2人での共作』や、皆様からキーワードをいただいてその場で作曲する
『お題で1曲』のコーナーには今回もチャレンジし、
即興が得意な純也さんの強みを生かした新たなコーナーも企画。
これらをなんとかギリギリ2時間に収めよう、という、今回も攻めた内容となりました。
…やっぱり久しぶりのライブとなると、やりたいことが多すぎて詰め込んじゃいますね。



ライブ開始冒頭の1曲目は、「その一歩」

純也さんと作ったアルバム『ubugoe』の1曲目であって思い入れも深く、
今回はこの曲からスタートしました。
歌い始めると、身体が音楽をしていた頃の自分にギューンと戻っていくのを感じました。
リアルタイム視聴してくださっている皆様からもコメントでの応援が見え、
嬉しさが全身を駆け巡りました。


続けて純也さんのご紹介をさせていただいた後、いよいよコーナー開始。

■コーナー1 「純也さんのリアレンジコーナー」
何でも弾けちゃう純也さんですが、基本的にラテン系の音楽の演奏が好きで
その手のライブにも多く出演されているということもあり、私のオリジナルを
ラテン色にアレンジしてもらおう、という企画。
選曲は純也さんにお任せでしたが、最終セレクトは『The First Day』でした。
どポップスである私の曲をラテンにする、という事自体なかなか無茶振りなんですが
それでも形にしてしまうのが純也さん…
「このメロディでもラテンのリズムに乗るんだなぁ…」
と歌いながら自分も楽しみました(笑)



■ コーナー2 「あなたも作曲家!」
さぁそして早速、リアルタイム視聴いただいている皆様と作るコーナー企画。
ハ長調のコードである「C、Dm、Em、F、G7、Am、Fm」の7つのコードを
皆様からの書き込みに沿ってランダムで並べ、メロディを作ってみようという試み。
題して、「あなたも作曲家!」



こんな感じでそれぞれのコードに番号を振り、その数字を書き込んでいただいて
先着順に五線紙に並べていきます。
一応コードの流れには基本ルールがあって、そのルールに沿っている曲は
だいたいおかしな感じがせずにスーッと聴ける状態になるのですが
そのルールを逸脱したら一体どうなるのか?そしてそこにどんなメロディが
生まれてくるのか?というのを、その場の全員で楽しみました。


試行錯誤の2人。

最終的にはなかなか哀愁漂う感じに落ち着いたかなと(笑)
自分一人では絶対に作れないフレーズになりました。
みなさんとの共作、めちゃくちゃ面白かったです!



■ コーナー3 「こんなのできました1」
純也さんとの共作は、Vol.1に倣って今回も2曲、頑張りました。
純也さんは作曲家さんなので、今回は「詞先」と「曲先」でのバリエーション。
まずは私が先に歌詞を作り、後からそれに純也さんが曲をつけた新曲
『願い』
そういうつもりがなくても、毎日100%子供のことを考えていると
曲もどうしてもそういう視点での構想になるものですね。
子供に触れて感じたこと、考えたことの1つが、
今回『願い』という歌詞になりました。
純也さんがそこからインスピレーションを得たメロディは
かーなーりー難しかったんですが(笑)、
でもすごくピュアでキラキラしていて、そして繊細で。
純也さんの世界観と私の世界観が融合するとこんな形ができるのか、と
新鮮な驚きを感じられて、今回の収穫の1つとなりました。


■ コーナー4 「お題で1曲 〜2人で挑戦編〜」
ここから怒涛の後半戦。
前回は1人でチャレンジした『お題で1曲』。
リアルタイム視聴していただいた皆様にその場でお題をいただき、
その中から好きなキーワードをチョイスして1曲、あるいは1フレーズだけでも
作ってみようという、落語の三題噺的コーナー。
今回は、純也さんの提案で「2人で1曲」作るという、これまた1段階難しい
チャレンジとなりましたが、今回も皆様から素敵なキーワードをいただけたことで
意外とモチーフは早い段階でヒラメキました。


言葉を掘り起こす…


2人で形に落とし込んでいく、というのがなかなか大変で、結果予定していた
20分枠をオーバーしてしまいましたが…なんとか1番が完成!


悩む2人。

なかなかポップな感じの曲になりました。
しかし、、、後から私も内容をチェックしたんですが、私の想像よりはるかに
マイクが声や音を拾っておらず、ほぼ音がない状態で20分…
かすかに聞こえるピアノの音や私の声はあったものの、若干放送事故気味に
なってしまったと反省。次回また、ブラッシュアップします!



■ コーナー5 「こんなのできました2」
共作2曲目は、純也さんの曲に私が後から歌詞をつけた『あすみえるもの』。
この仮タイトルで曲が送られてきたとき、あえて仮タイトルは一旦忘れて、
曲から起草される世界を私なりに拾い上げて言葉を探していったんですが、
ある程度形が見えて俯瞰で見直したとき、この曲のタイトルとして
『あすみえるもの』が最もふさわしい、と気付き、仮タイトルがそのまま
本タイトルとなりました。
純也さんに歌詞を送ったときが一番ドキドキでしたが、
「すごい、だいたい自分が考えていた世界観と同じ」と言ってもらえて
一人部屋で小躍り(笑)。曲作りの醍醐味を味わえた瞬間でした。
聴いていただいた皆様、いかがでしたでしょうか。


■ コーナー6 「ゲストコーナー」
純也さんのソロコーナーは、ショパンの『ノクターン』。
ジャズテイストの入った、純也さんのフィルターを通したノクターンを
私も一緒に堪能しました。
あんなふうにピアノが弾けたら気持ちいいだろうなぁ…



■ コーナー7 「オリジナルLIVE with純也さん」
ということで、ゴリゴリに企画コーナーで進めてきましたが
最後にオリジナルコーナーをまとめて。
『産声』『虹のピアノ』『開けて』『バトン』の4曲をお届けしました。
なんとこのオリジナルコーナーでも2曲が新曲という攻めっぷり。
今回新曲めっちゃ作ったなぁ…
『虹のピアノ』は、前回Vol.1の時にお題を頂いて1フレーズ作ったもの。
今回きちんとした形にして披露させていただきました。
また『開けて』は、最近どんどん話ができるようになっている子供が
保育園で覚えてよく言うようになった ”開けて” という単語を
改めていい言葉だなと思って作った曲。
どちらも作っていてとっても楽しかったし、皆様に聴いていただけて幸せでした。


ということで、2時間(結果ちょいオーバー)のライブレポでした。
ご視聴いただきました皆様、本当にありがとうございました!
そして、出演を快諾いただいた純也さん、
今回ほとんど紹介できなかったけれど、
企画段階から本番までめちゃくちゃお手伝いいただいたマヤコさん❤
そして、Vol.1に続きカメラワークから照明、音響、配信のスイッチングを
ぜーんぶ素敵にやっていただいた、music bar CODAの梶さん!!
本当にありがとうございました!おかげでやりたかったことが形にできました!


ライブ後のアンケートもいただけた皆様には、もう1曲、特典映像の
「ネコは何でも知っている」動画をお送りしましたー。
こちらもお楽しみいただけましたら嬉しいです。



ライブレポも書かねば書かねばと思いつつもう年末ギリギリ…
来年こそ、もう少しライブをやって、皆様と直接お会いできたらと思っています。
2021年もあと僅かとなりましたが、どうぞ素敵な年末年始をお過ごしください!