今朝もどんよりと重たい空、しとしと降る雨、今年の梅雨入りは早い、

花粉だ黄砂だ台風だと騒いでいる間に、梅雨入りだなんて、、。

まだ、6月になったばかりよ。

 

 

どんより重たい日々は、おいしいお茶で読書を楽しもう。

それも、飛び切りの面白い小説で、、。

 

 

下流の宴

林 真理子 著

毎日新聞社 1600円+税

 

毎日新聞の連載小説です。2009/3/1~12/31の連載ですから426ページの長編です。

現実に起きている格差社会を描いてるから、面白いです。次の展開が早く読みたくなる本です。

 

福原家、母は医者の娘、父は医者だが死亡。本人は地元の国立大学現役合格、夫は早稲田大学卒。しかし、息子は勉強ぎらい、あげく高校中退、、

 

宮城家、母は沖縄で飲み屋をしている。娘は高校卒。

 

福原家の息子と宮城家の娘が結婚をしたいと言いだします。

もう、どういう展開になるか想像がつきますね。

 

福原家の母親は、「私の実家は医者です。父の兄も妹の夫も医者です。沖縄で飲み屋をしてるあなたの家とは違う、、」と。

 

宮城家の彼女は、「医者ってそんなに偉いのですか」と反発したら、「じゃ、私が医者になります」。

 

現実問題として格差、教育格差はあります。

けんは、大学卒、会社の指定校枠の学歴がなければ雇用されなかったし、私も教師になれなかったです。

今の私たちの生活が、その基盤の上にあることは間違いありません。

 

だからこそ、私たちも、子どもの教育には力を入れました。

 

この本では現実の身近な格差社会の現実を描いてます。

思わず引き込まれます。考えさせられます。