閏日の今日、お世話になった方の訃報が届いた。


年齢は、私とほぼ同年代。

先日お会いした時には、顔には黄疸が出、目はうつろ、手も震え、受け答えも緩慢であった。

私の目には、残された時間がそれほど長くないことはすぐに分かった。


それでも彼は、懸命に仕事をしていた。

決して楽とは言えないその仕事を、懸命にこなしていた。


亡くなる一ヶ月前まで仕事が出来ていたのだ。

本望と言えるかもしれない。


翻って、自分自身が同じ状況だったらどうしただろうか?

余命半年と言われたら。


体が動く限り、口がきける限り、診療を続けているだろうか。

業務を整理し、見切りを付け、好きな事をして過ごすだろうか。

お世話になった人に会い、礼を言い、最後の挨拶をするだろうか。

世界一周の旅なんかに出掛けるのも、いいかもね。


その時になってみないと分からないけど、人の命なんて、いつ何どきどうなるか分からない。

明日死ぬかもしれないし、あと50年生きるかもしれない。

分からないからこそ、今日一日、明日一日を精一杯生ききることだと思う。


逆に、余命を告げられた方が悩ましいかもね。

「生前葬」なんてやってみるのも、いいかもね。

その時は、香典はずんで下さい❣️


医療法人あつきこころ 大貫診療所(外科・内科)

理事長・院長 榎本雄介

http://www.atsukikokoro.com