コロナは「社会的な病」だと思う。

もっと言えば、「社会が作り出した病」ではないかと。

 

2年前、最初にコロナの騒動が起きた時、確かに「ヤバい病気かも」と身構えた。

感染したら最後、バタバタと人が死んでいくのではないかと恐れた。

志村けんが死んだ時は、本当に悲しかったし、日本中が恐れおののいたと思う。

 

しかし、報道される死者数や重症者数・致死率などの数字と他の疾患との比較。

当院に受診して診断されるコロナ患者の状態。

入院治療となった患者さんの様子。

その他諸々のことを自分なりに総合的に勘案するに・・・

 

これはつまり

「集団ヒステリー」だと思うようになった。

尼崎市の長尾クリニックの長尾和宏先生も、自身のYouTube内でそう言われていた。*今はそのYouTubeもアカウント停止されている。

 

ワイドショーで繰り返し繰り返しコロナの恐怖を植え付けられた高齢者の意識を変えることなど、とてもできない。

地域で信頼されるお医者さん?

それがなんぼのもんじゃいという感じ。

テレビに出てくる「専門家」と「コメンテーター」には太刀打ちできない。

まさに無力感の極致。

 

そのうち、これはマスコミが作り出した「茶番劇」だと思えるようになってきた。

 

この高齢者の洗脳と、マスコミによる茶番劇を終わらせるにはどうしたらいいか?

感染症法の位置づけを5類に変えたり、PCR検査による診断をなくしたりすればいいのでは・・と思っていたが、すぐすぐには解決しそうにもない。

 

そうこうしているうちにワクチンが実用化された。

総理大臣も専門家も「とても効果の高いワクチンである」「ワクチンこそが切り札でありゲームチェンジャーである」と言い立てた。特に太郎大臣は。

 

これで高齢者を中心とする国民の意識が変わり、日常が戻って来るのなら・・・という気持ちで、ワクチン接種事業にも出来る限り協力した。

コロナワクチンそのものには私自身は思うところがあるが、それはそれとして、「正常な社会を取り戻すため」と思い、来る日も来る日も接種した。

 

それがどうだ。

そのうち「ブレークスルー感染」などと言葉が変わり、オミクロン株とやらでまたもや社会が右往左往している。

ほぼ全員がワクチンを打ったはずの高齢者施設では窓越し面会すら禁止。

学校で1人でも陽性者が出れば休校措置。

 

重症化が少ないというデータが出てきても「まだわからない」と言う専門家の方を信じるのかな。

そりゃ、何万人も感染すれば、何人かは重症化するでしょうよ。

でも人流抑制やイベント中止で感染が制御できないことはまだわからないのかね。

社会は正常に回しつつ、本当に医療が必要とされる状態の人に力を尽くせる体制を整えればいいんじゃないのかね。

私は、2年前から発熱患者断らずに診察しています。

増え続ける在宅の患者さんも断らず、24時間態勢で携帯電話にも出続けています。

 

最近は、半年後には効果が落ちてくるかもしれないワクチンを、今度は子供にも「打て打て」の大号令。

そもそもオミクロン株はデルタ株と変異の由来が違うから、今のワクチンは効きにくいとされているのに?

 

かつて尾身会長は、国会で「コロナはいつ終息するのか」と質問された際に「国民がコロナを受け入れた時」と答弁しました。

私もそう思います。

だから、結局は「国民感情」の問題だったのです。

 

でも、この2年で「仕組み」が出来上がってしまいました。

国民の感情も出来上がってしまいました。

 

着地点をどこに持って行こうとしているのか。

私の考えが間違っているのか。

小さな声ですが、世に問うていきたい。

 

*あくまでも個人の見解であり、医師会や公的機関の見解や方針とは全く関係がありません。また、特定の人や団体を批判したり悪口を言ったりする意図で書いているものでもありません。

 

医療法人あつきこころ 大貫診療所(外科・内科)

理事長・院長 榎本雄介

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