本来は名古屋で開催される予定だった大相撲七月場所が終わりました。

幕内最高優勝は、平幕の照ノ富士の復活優勝という劇的な結果で終わりました。

これは本当に素晴らしいことだと思います。

大拍手!!

 

照ノ富士が大関に上がった頃、すぐにでも次の横綱になるだろうと思っていました。

それほど規格外の体格そして力強さがありました。

平成29年の春場所、私も大阪で生で感染した横綱稀勢の里との優勝決定戦で引き立て役に回って以降、ケガや病気で精彩を欠き、窮状が続いて一気に序二段まで落ちました。

序二段と言うのは下から二番目の番付。

相撲協会の「看板」とされる大関から序二段まで落ちるというのはどれだけの屈辱だったかと思います。

いわゆる「ふんどし担ぎ」と言われる地位ですからね。

 

「大関の品位を守るため、潔く土俵を去るべきだ」という意見もあったと思います。

私もその気持ちはあります。

が、彼はまだ若く、師匠からの言葉に諭され、土俵に帰って来ました。

 

序二段の土俵に帰ってきた照ノ富士の体つきを見た時、筋肉は落ち、皮膚もボロボロで、正直悲しくなるくらい弱々しい姿でした。

とても復活は無理だろう・・・というのが正直な感想でした。

が、そこから不屈の闘志で勝ち星を重ね、番付を戻してきます。

それに伴い、体つきも徐々に逞しさを戻してきました。

今場所の照ノ富士の体つきなどを見ると、大関時代に近いのではと思うほど筋肉が張っていました。

どれほどの努力を重ねてきたのだろう・・・と思います。

ずいぶんと勇気をもらいました。

おめでとう! そしてありがとう!

 

あと、地元の琴恵光関も初の二けた勝利!

体つきも逞しくなり、立ち合いで押し込まれなくなってきました。

左からのおっつけが強くなり、これが勝利に結びついたと思います。

この分なら、三賞や三役も夢ではない!

 

さらに今場所は、コロナ禍で観客を入れての厳戒態勢での本場所開催でした。

「何とか千秋楽まで無事に開催されてくれ」と祈りながらの15日間でした。

何より、無事に千秋楽を迎えることが出来たことに対し、相撲協会の皆さんをはじめ、観客のみなさんにも感謝と敬意を表したいと思います。

しかし、これが来場所以降どうなるのだろうか・・・。

コロナ禍での屋内イベントの開催のあり方について、ひとつの道筋を見せてくれたような気がします。

本当にお疲れ様でした。

 

医療法人あつきこころ 大貫診療所(外科・内科)

理事長・院長 榎本雄介

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