『嘘のような本当のはなし』 私が小学校二年になる時、父の転勤で知床の羅臼に引っ越した。 引っ越しはこれを初めとして私が中学を卒業するまでに計四回あったが、羅臼に行くには当時は舗装道路なんてなくてバスに乗って途中、船に乗り換え、またバスに乗らないと行けなかった。 羅臼に近づくにつれ道は道らしきものに変わり川には橋が掛かってなくて直接車ごと渡った。 道はデコボコで注意してないと何度もバスの天井に頭をぶつけるくらい上下のバウンドが凄かった! まだ体が小さく軽かった私はいくらつかまっていてもポンポンポンポン軽々と天井まで浮き上がった! 三回くらいゴツンとぶつかった。 でもそれがスリルがあって面白かった♪ 途中でバスがエンスト起こしちゃって乗客みんなで押したりした! 今から55年も前の話だ。 父が勤めてた会社が借りてくれた公営住宅は冬になると寝ている部屋に雪が入って来て目が覚めると布団の隣に吹き溜まりがよく出来ていた。 よく暮らせたもんだなあ!と今更ながら思う。